外壁塗装で財形住宅貯蓄を利用する際の条件と注意点について
外壁塗装で使用することが出来る「財形住宅貯蓄」ってどんな制度なの??
利用する際には、定められた条件を満たす必要があること、そして注意しないといけないポイントもあります。
本ページでは、そんな「財形貯蓄」の条件や利用する際の注意点などについて解説しています。
これから住宅の塗装費用について考えないといけないという方は、是非最後までご覧ください。
・外壁塗装で使えるのは「財形住宅貯蓄」。
・財形住宅貯蓄は550万円までは非課税対象
・利用する際に当たり、条件が定められている
・条件を満たさないとペナルティを受ける
そもそも「財形貯蓄」って何?
あなたは「財形貯蓄」がどのような制度なのかご存知でしょうか?
なんとなく聞いたことはあるけど、実際に問われたらどのようなものかよく分からない・・・
こんな方は意外と多いのではないでしょうか?
「貯蓄」とあるので、
なんとなく積立のようなものかな?というイメージはできますが、
実際には、ただの積み立てとは少し違います。
財形貯蓄とは、
給与からの天引きで行う積み立て制度であり、
主に「一般財形貯蓄」、「財形年金貯蓄」、「財形住宅貯蓄」の3つから構成されています。
まずは、この3つの違いについて簡単に触れていきましょう。
「財形貯蓄」の違いについて
一般財形貯蓄 | 使用用途が自由な貯蓄制度 |
---|---|
財形年金貯蓄 | 60歳以降の年金として受け取れる貯蓄制度 |
財形住宅貯蓄 | マイホームの建設・購入・リフォームなどの利用に限定された貯蓄制度 |
財形貯蓄が利用できる勤労者の条件
財形貯蓄制度が利用できる勤労者の条件は、
事業主に雇用される方すべてとなっています。
ちなみに、労働基準法が適用されない国家公務員・地方公務員・船員の方も含まれます。
また、アルバイトやパート、契約社員であっても、
継続して雇用関係が見込まれる場合には制度を利用することが出来るとされています。
法人の役員は、勤労者に当たらないので制度を利用できませんが、
兼務役員としてであれば、制度の利用が可能と定められています。
財形住宅貯蓄とは?
3つの財形貯蓄の中で、
外壁塗装に利用できるのは、財形住宅貯蓄と一般財形貯蓄となりますのが、
一般財形貯蓄は、税金面であまりメリットがないので、基本的には「財形住宅貯蓄」を利用する事になります。
では、まずは「財形住宅貯蓄」を利用する条件について見ていきましょう。
財形住宅貯蓄の条件
利用できる年齢条件 | 満55歳未満の勤労者(他の住宅財形契約利用していない) |
---|---|
使用用途 |
・住宅の建設 ・住宅の購入 ・工事費が75万円を超えるリフォームや外壁塗装など |
積立期間 | 5年以上 |
税金優遇制度 | 550万円まで利子等非課税 |
外壁塗装などに財形住宅貯蓄を利用する際の条件
- 床面積が50m2以上
- 建設・購入予定の住宅に本人自身が住むこと
- リフォームの場合、工事後の住宅の床面積が50m2以上になる事&総額が75万円を超えること
- 中古住宅の場合には、20年(耐火構造は25年)以内に建設されたものでかつ、一定の耐震基準を満たすもの
財形住宅貯蓄のメリットとは?
財形住宅貯蓄を利用する上でのメリットとしては、
やはり、一定の金額までは利子などに税金がかからない事でしょう。
実際、財形貯蓄制度全てを合わせて、550万円まで利子等に税金がかかりません。
実は勘違いされている方もいるかと思いますが、
財形住宅貯蓄も普通預金と同様に金利が支払われます。
基本的には、利率0.001%となっています。
少ないと思われる方もいるかもしれませんが、
貯蓄額が増えればこの金利だけで増える額も増えていきます。
そう考えると、一定金額まで非課税になるのは大きなメリットと言えるでしょう。
また、
簡単には引き出せるような制度ではないことから、
貯蓄のスピードは通常の何倍も速いです。
将来的に戸建てやマンションを購入しようと考えている方は、
財形住宅貯蓄を利用するのはメリットが大きいでしょう。
外壁塗装で財形住宅貯蓄を利用する際の注意点
外壁塗装の費用として、財形住宅貯蓄を充填しようと思っている方、
あまりよく考えずにメリットだけを見てすぐに行動に移すのは少しお待ちください。
様々な点で注意しておきたいポイントがあるので、今からご紹介したいと思います。
払い出しに条件がある
財形住宅貯蓄を利用するには「適格払い出し」と認められないといけません。
先ほどもご紹介した通り、条件に適性に沿っているかどうかが判断されます。
仮に、目的以外での使用がバレた際にはペナルティが発生します。
「要件外払い出し」として認定されてしまうと、
解約利子が発生したり、過去5年間まで遡って、非課税となった利子まで追徴されます。
共同所有名義の場合には払い出し額が変わる
現在は、共働きが普通の世の中となっているので、
共同名義でマンションや戸建てを購入しようと思われている方も多いでしょう。
しかしながら、そのように考えている場合には注意が必要です。
財形住宅貯蓄を利用する場合、
外壁塗装の対象住宅の名義が夫婦共同名義になっている場合には、
工事費用の3分の1までしか払い出しができません。
したがって、
住宅を購入する際にも、外壁塗装を行う際にも名義がどのようになっているのかを
確認してからでないと損をしてしまう可能性があります。
提出書類に費用が発生する場合がある
財形住宅貯蓄を利用しようと思った際、
払い出しの申請にあたって、様々な書類を用意して提出しないといけません。
依頼している工務店や塗装店、リフォーム店舗で、
提出や申請をしてもらえれば費用もそこまで高くなく済むのですが、
もし自身でできず、申請代行費用などが発生する場合には思った以上の出費になることを頭に入れておいてください。
このような追加費用の発生が気になる方は、
契約の時に、申請時にかかる費用について聞いておくと良いでしょう。
外壁塗装で財形住宅貯蓄を利用するには
外壁塗装といえば、基本的には100万円前後かかる工事です。
人生の中でもとても高額な買い物に入ると思います。
したがって、可能であれば「財形住宅貯蓄」を使って支払いたいところ。
塗装工事で使用する上でいくつかの条件(工事費が75万円を超える必要)があるので、これを満たす上でどのような事をすれば良いのかをご紹介したいと思います。
屋根塗装も併せて行う
もし、家の面積があまり大きくない場合には、
工事費が75万円を超えない可能性もあるかと思います。
そのような場合には、屋根塗装も併せて行う事で規定の金額を超えてくると思います。
また、屋根塗装を一緒に行うことのメリットも大きく、
同時に工事をする事で、足場の設置などの費用がトータル的に節約することができます。
足場の設置や解体には、
基本的には20万円程度必要になることが多いので、
塗装工事を2回に分けると足場代が2倍かかってしまいます。
グレードの高い塗料を使用する
もし、ギリギリで規定金額を超えない場合には、
使用する塗料のグレードを少し上げてみてください。
当然ですが、グレードが高い塗料の方が耐用年数や機能性も高くなります。
あなたのお家の環境や次のメンテナンス時期などを見て、
最適だと思われる塗料を選んで工事を行ってください。
外壁塗装で財形住宅貯蓄を利用する際の条件や注意点についてまとめ
本ページでは、
外壁塗装にも使用することができる「財形住宅貯蓄」についてご紹介しました。
最後に今回のまとめを見ていきましょう。
まとめ
- 財形貯蓄は一般財形貯蓄、財形住宅貯蓄、財形年金貯蓄の3つがある
- 外壁塗装で使えるのは、一般財形貯蓄、財形住宅貯蓄だが基本的には「財形住宅貯蓄」1択
- 財形住宅貯蓄を利用するにはいくつかの条件がある
- 条件を満たさないとペナルティが課されてしまう
- 財形住宅貯蓄では残高550万円までは非課税扱い
- 財形住宅貯蓄を利用する際には、住宅の名義に注意
- 利用する際の申請や提出書類に費用がかかる
いかがだったでしょうか?
今回は、あまり聞き慣れない「財形住宅貯蓄」についてご紹介させていただきました。
最後に注意しておきたいのは、
「財形住宅貯蓄」がどの会社でも行っている制度ではないという点です。
利用したい場合には、まずは会社に問い合わせてみてください。
また、払い出しに時間がかかるという事もデメリットに挙げられます。
このような事を総合的に判断した上で、利用するかどうか検討してみてください。
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