外壁塗装塗料のピュアコートとは!?特徴や費用、メリットなどについて
外壁塗装にて使用されている光触媒塗料の1種類である「ピュアコート」。
実は、非常に優れた塗料であり、様々な点で嬉しい効果を発揮してくれる塗料となっています。
とは言え、初めての工事だったり、なるべく費用面で安く抑えたいだけの方にとってはあまり興味のある話ではないかもしれません。
しかしながら、
今から工事を控えているという方にこそ、知っていただきたい塗料でもあるのです。
本ページでは、
外壁塗装用の塗料である「ピュアコート」の特徴や費用面などについてご紹介していきます。
また、使用することでどのようなメリットが得られるのかについても解説しています。
・超親水性などによって汚れから守る効果が魅力的。
・優れた特徴と施工短期化で大きなメリットに。
外壁塗装用の塗料「ピュアコート」とは?
あなたは外壁塗装や屋根塗装は経験されたことはありますか?
戸建にお住まいであるという方は、新築購入から10年が経っていない限り、
恐らく1回は経験されたことがあるかと思います。
そんな外壁塗装ですが、
施工時に使用される塗料の一つに「ピュアコート」というものがあります。
この種類は、光触媒と呼ばれるグレードに該当します。
この「ピュアコート」は、
株式会社ピアレックス・テクノロジーズより販売されている外壁用の塗料となっています。
ちなみに、光触媒塗料は外壁で使用される塗料のグレードの中でも最も高い部類に入ります。
ピュアコートの種類について
株式会社ピアレックス・テクノロジーズより販売されている「ピュアコート」は、
主に水性と溶剤の2種類が発売されています。
ピュアコート水性の性能表示
光触媒等の種類 | 酸化チタン |
---|---|
光触媒等加工部位 | 膜材料外側表面 |
光触媒等の効果 | 測定方法はJIS R1703-2に準拠しました。 セルフクリーニング効果 分解活性指数7.5mol/L/min ※汚れを分解する性能の目安です。 |
使用できる場所 | 屋外 |
安全性 | 急性経口毒性、皮膚一次刺激、変異原性について、 光触媒工業会の安全性基準を満足していることを確認しています。 |
使用上の注意 | 表面に過度の汚れが付着していると、十分なセルフクリーニング効果が得られませんので、 定期的な清掃をお勧めします。 |
ピュアコート溶剤の性能表示
光触媒等の種類 | 酸化チタン |
---|---|
光触媒等加工部位 | 膜材料外側表面 |
光触媒等の効果 | 測定方法は JIS R1703-2に準拠しました。 セルフクリーニング効果 分解活性指数 6.9mol/L/min ※汚れを分解する性能の目安です。 |
使用できる場所 | 屋外 |
安全性 | 急性経口毒性、皮膚一次刺激、変異原性について、 光触媒工業会の安全性基準を満足していることを確認しています。 |
使用上の注意 | 表面に過度の汚れが付着していると、十分なセルフクリーニング効果が得られませんので、 定期的な清掃をお勧めします。 |
ピュアコートの特徴について
外壁塗装で使用される塗料「ピュアコート」の特徴についてご紹介していきます。
- 1,超親水性
- 2,光触媒作用
- 3,下塗不要のクリアー1層コート
1,超親水性
「ピュアコート」は、
超親水性という優れた性能を持っています。
これによって、雨水などが表面に馴染んで膜のように広がって壁の汚れの下に入ることによって、
汚れを浮き上がらせて一緒に流してくれます。
2,光触媒作用
ピュアコートは、光触媒塗料となっているので、
光が当たることで活性酸素が発生して、表面に付着した有機物の汚れを分解して、付着させないように働いてくれます。
さらに、雨が降ることでこの汚れを流してくれます。
3,下塗不要のクリアー1層コート
「ピュアコート」は、
汎用水性塗料に1層コートで仕上げることができますので、後期の短期化を目指すことができます。
さらに、施工後すぐに親水性が発現するという優れた塗料となっています。
通常は、下塗り、中塗り、上塗りと3回施工が必要となるため非常に優れていると言えます。
外壁にピュアコートを使用するメリットについて
外壁塗装に「ピュアコート」を使用することによって得られるメリットについてご紹介していきます。
- 1,高耐候性
- 2,色褪せ防止
- 3,柔軟性
- 4,防塵性
- 5,施工性
- 6,コストパフォーマンス
1,高耐候性
塗膜を構成している成分の中で最も耐候性が高いフッ素樹脂を骨格としていることで、
効果が長続きして優れた耐候性を実現しています・
メーカーが発表している促進耐候試験では20年以上の耐候性があるとされています。
2,色褪せ防止
厚膜設計で紫外線吸収剤とラジカル補足剤の効果で、
下地の劣化を防ぐ効果があります。
外壁の劣化の一つとなる色あせの原因となるのは紫外線ですので、
これをカットすることで全体的な耐久性が上がります。
効果としては、
紫外線を約70%カットしてくれるとされています。
3,柔軟性
ピュアコートは、
優れた柔軟性がある塗料となっています。
この性能によって、下地塗装の柔軟性を損なうことがありません。
伸張性や弾性塗膜やシーリング材の挙動にも追従してくれます。
メーカー発表の伸張性試験では、330%を実現しています。
一般的に塗料の伸縮性が高いとひび割れなどを防ぐ効果を期待できます。
4,防塵性
フッ素系アイオノマーのイオン伝導性を持っているため、
静電気を防ぎ、乾燥していもチリ・ホコリ等が付着しづらくなります。
この効果によって、汚れにくくなります。
5,施工性
一般的な塗装機に対応しているだけでなく、
高い親水性によって、施工後にすぐに均一に施工できたかどうかを検査することが可能となっています。
以上のことからも施工性にも優れていると言えます。
6,コストパフォーマンス
「ピュアコート」自体の費用単価は高いものの、塗り替えサイクルが長期になることによって、
トータルコストが安く上がります。
さらに、汚れ防止効果によって塗装部の遮熱効果によってエアコンの使用頻度や設定温度が変わりコストが安くなります。
ピュアコートの費用について
光触媒塗料となる「ピュアコート」ですが、費用面はどのようになっているのでしょうか?
相場的なところで言うと、業者によってマチマチなので絶対にこれぐらいと言うことは言えないですが、
メーカーが発表している費用単価は、以下の通りです。
ピュアコート水性(1層コート) | 3,000/m2 |
---|---|
ピュアコート溶剤(1層コート) | 3,500/m2 |
※上記は、施工面積300 ㎡以上の場合の参考設計価格となります。
上記は、
1層コートの場合の施工費用となっていますので、
実際にはもう少し高くなる傾向にあると思っていただければ良いでしょう。
塗料単価費用となっている点にも注意が必要で、
これに実際には下地処理や足場の設置など別途で費用がかかります。
また、一般的な光触媒塗料の費用単価としては、
5,000円〜5,500円/m2となりますので、
実際にはこのぐらいが必要と考えておくと良いでしょう。
ピュアコートを使用する上での注意点について
もし、外壁塗装で「ピュアコート」を使用しようかと思っている場合、
注意しておきたいポイントがいくつかありますのでご紹介していきたいと思います。
- 1,施工費用が高くなる
- 2,屋根塗装には使用できない
- 3,実際の耐久性はまだ分からない
- 4,技術のある業者を選ぶ
1,施工費用が高くなる
「ピュアコート」は、費用単価が高いことから施工費用が全体的に高くなります。
塗料単価の話だけすると、一般的に使用されることが多いシリコン系塗料と比較して、
1.5倍程度高くなる傾向にあります。
しかしながら、
初期費用は高くなるものの、耐久性から見ると、
塗り替えが長くなり、トータルコストが安くなりますので、必ずしも高いとは言えないのです。
ただし、
多くの方が初期費用を重視していることから、最初に出す費用が高くなるという点において注意が必要かもしれません。
2,屋根塗装には使用できない
「ピュアコート」は、外壁用の塗料となっているため屋根には使用できません。
一般的には、外壁と屋根を合わせて塗装することが多いです。
これは足場の設置費用が高いため同じタイミングですることで足場代を1回分浮かせることができるためです。
しかしながら、
「ピュアコート」は、屋根には使用できないため一緒に屋根塗装を行う際には、
別の塗料を使って、外壁との耐久性を合わせていく必要があります。
3,実際の耐久性はまだ分からない
「ピュアコート」自体はとても優れた性能を持っているのですが、
まだまだ新しい塗料となっていることから、実際にどれぐらいの耐久性があるのかは明確にはなっていません。
当然、光触媒塗料なため耐久性が高いことは言うまでもありません。
しかしながら、
必ずしも20年も耐久性があるか否かは明確だとは言えません。
また、立地や環境によっても耐久性は変わってきます。
このような事情を理解した上で採用することが大切です。
4,技術のある業者を選ぶ
これは「ピュアコート」の施工に関係なくなのですが、
実績のある技術のある業者を選ぶことが大切となります。
「ピュアコート」の施工に慣れている業者であることも大切ですが、それ以前に外壁塗装に自信を持っている&実績が豊富な業者を選ぶことが大切です。
施工実績については、
業者に直接見せてもらったり、HPなどを確認すると良いと思います。
また、
今はネットが充実していますので、レビューなどがネット上で見れる場合もありますし、
HPがあるかないか、あれば会社情報などを見たりすることでも優良業者か否かを判断することができるかもしれません。
また、見積もりをお願いした際には、
営業マンの方の対応などを見て、親切な対応をしてくれているかなどを確認しましょう。
そのほか、見積書が丁寧に記載されているのかを確認することでも見分けることができるかもしれません。
これ以外ですと相見積もりをすることも大切です。
必ず2社以上は見積もりを取ることをお勧めします。
外壁塗装塗料「ピュアコート」についてまとめ
本ページでは、
外壁塗装用の塗料「ピュアコート」についてご紹介していきました。
最後に本記事でご紹介した「ピュアコート」のメリットを再度まとめておきます。
- 1,高耐候性
- 2,色褪せ防止
- 3,柔軟性
- 4,防塵性
- 5,施工性
- 6,コストパフォーマンス
いかがだったでしょうか?
本記事をご覧になっている方は、おそらく「ピュアコート」を使用するか否かを迷っていると言う方だと思います。
それか検討している塗料の一つであると言う方でしょう。
実際に最後までご覧になってみていかがでしょうか?
「ピュアコート」については、悪い点というのはそこまで存在しないと思います。
強いていうのであれば、やはり初期費用面や実際の耐久性についてでしょう。
金銭面に余裕があるという方や、塗り替えサイクルを長くしたいという方、
長期的な面でのコストパフォーマンスを求めているという方には、
オススメできる塗料となっています。
ただし、ここでも注意点をご紹介していますので、
しっかりとポイントを見た上で使用するかどうかを見定めてくださいね。
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