外壁塗装塗料「ガイナ」のメリット&デメリットについて解説
外壁塗装で使用される塗料「ガイナ」ってどんな効果があるのでしょうか?
メリットばかりではなく、本当に良い点と使用する上で発生するデメリットについて知ることが大切です。
本ページでは、そんな断熱効果のあるとされている「ガイナ」について詳しくご紹介していきたいと思います。
・ガイナは株式会社日進産業が製造する断熱塗料
・ガイナのメリットは、断熱・遮熱・防音効果
・ガイナのデメリットは、施工費用の高さや色の選択肢の少なさ、汚れがつきやすいなどがある
外壁塗装塗料「ガイナ」とは?
外壁塗装塗料「ガイナ」は、
株式会社日進産業が製造する外壁・屋根用の断熱塗料となっています。
このガイナは、
日本の宇宙ロケット開発技術を応用して生み出された商品であり、
JAXA COSMODEのロゴマークが付与された塗料となっています。
ガイナの特徴
ガイナは、
安全性、多機能性、省エネ性、施工性、耐久性など、
高機能な塗料であることが特徴となっています。
断熱や遮熱など、
冬は暖かく、夏は涼しくなるという効果のほか、
臭い対策や防音対策など、多機能に渡って高い効果がある塗料です。
また、
これらの多機能生から「第43回 岩谷直治記念賞」、
「2017年度 省エネ大賞 審査委員会特別賞」を受賞しています。
ガイナの商品情報
塗料名 | ガイナ |
---|---|
製造・販売 | 株式会社日進産業 |
耐用年数 | 15年〜20年 |
価格相場(一例) | 56,000円(税抜)/1缶(14kg) |
塗装できる素材 |
・木材 ・コンクリート ・スレート ・瓦 ・レンガ ・タイル ・鉄 ・アルミ ・ステンレス ・ブロック ・サイディングボード ・ガラス |
色数 | 52色 |
塗料の種類 | セラミック塗料 |
公式HP | 遮熱+断熱+αを実現するガイナ 株式会社日進産 |
ガイナのメリットについて
ガイナを使う上で得られるメリットについて解説していきたいと思います。
どのような利点があるのかを知ることも塗料を選択する上でとても大切な事です。
メリット1 | 断熱効果 |
---|---|
メリット2 | 遮熱効果 |
メリット3 | 防音・遮音効果 |
メリット4 | 安全性 |
メリット5 | 高い耐久性 |
メリット6 | 結露の発生を抑制 |
断熱効果
断熱とは、
屋内の気温に対して、屋外の温度の影響を受けづらくするという意味合いがありますので、
夏は家の中が涼しく、冬は家の中が暖かいという環境を作ることができます。
これらの断熱効果によって、
省エネ、エアコンの電気代の節約にも繋がりますので、
断熱効果が高い塗料を使用することはメリットが大きいとされています。
遮熱効果
先ほどの断熱効果とも近いようにも感じるのですが、
ガイナには遮熱効果もあり、それらによって、
太陽光の赤外線(日射)を反射して、熱の発生を抑えることができます。
遮熱効果の高い塗料を使うことで、
長時間にわたって、屋根や外壁に太陽(日光)が当たっていても、
熱くなりづらく、高温になりづらいという効果があります。
遮熱効果を感じやすいのは夏であり、
外からの影響を受けづらいのを実感することができるでしょう。
防音・遮音効果
ガイナには、防音や遮音効果もあり、
この塗料を塗装した外壁や屋根には特殊セラミックビーズが密集しており、
これらによって音が分散しやすくなり、結果的に外からの雑音が聞こえづらくなるという効果があります。
実際にどの程度の防音効果があるのかですが、
外の車や電車の音、人の話し声、生活音などが少し聞こえづらくなるという印象です。
ガイナのみで完全な防音対策ができるわけではないので、注意が必要です。
安全性
ガイナは有機溶剤等危険物を使用していない水性塗料に分類されますので、
安全性の観点からもメリットが大きいでしょう。
ちなみにガイナは、
室内空気環境の安全性の目安となる「F☆☆☆☆」を取得しているほか、
国土交通大臣から「不燃材料」の認定を受けているほか、
米国スタイナートンネル試験UL723(内装仕上げ材における認証試験)に合格しています。
高い耐久性
ガイナは、
紫外線に対して最も強いとされているセラミックを多層化していることで、
一般の塗料に比べて、断熱・遮熱効果、建物自体の膨張や縮小を最小限に抑えることができます。
これらのことからも、
ガイナを使用すると建物自体の寿命を伸ばすことができるのもメリットの一つです。
結露の発生を抑制
外と内の温度差が高くなると結露が発生しやすくなります。
しかしながら、ガイナを使用した場合には、屋外と屋内の温度差が少なくなるため、
結露の発生を抑制することができます。
ガイナのデメリットについて
ガイナの良い点ばかりを見てしまうと「すぐに使いたい」と思いがちですが、
実は業者も中々教えてくれない「デメリット」についてご紹介していきたいと思います。
デメリット1 | 汚れが目立ちやすい |
---|---|
デメリット2 | 表面が凸凹の仕上がりになる |
デメリット3 | つやあり塗装ができない |
デメリット4 | カラーバリエーションが少ない |
デメリット5 | 施工費用が高い |
デメリット6 | 工事期間が長くなりがち |
デメリット7 | 塗装には技術力や実績が必要 |
汚れが目立ちやすい
ガイナは、
表面がザラザラしているほか、ツヤ消し塗装となりますので、
汚れが付着しやすく、また目立ちやすいというデメリットがあります。
とはいえ、
表面に別途でコーティング剤を塗布することで防ぐことが可能ですが、
費用が別でかかるため、悩ましいところです。
表面が凸凹の仕上がりになる
ガイナには、
セラミックビーズが含まれていることから、表面は凸凹、ザラザラな仕上がりになります。
平面な仕上がりを希望する場合には適さない塗料となります。
施工前には必ず、仕上がりイメージを見ておくことをお勧めします。
つやあり塗装ができない
ガイナは、
艶ありの仕上がりにすることはできません。
ツヤ消し塗装のみとなりますので、光沢のある仕上がりを希望する場合には適さないでしょう。
カラーバリエーションが少ない
ガイナは、
基本のカラーバリエーションが52色で、色を混ぜることで300色以上を選ぶことができます。
しかしながら、赤、黒などの原色やハッキリとした色を出せない点では、
色の選択肢が少ないと言えるでしょう。
施工費用が高い
塗料名 | 単価(1㎡あたり) |
---|---|
ガイナ | 3,800〜4,500円/1㎡あたり |
シリコン系塗料 | 2,300〜3,500円/1㎡あたり |
フッ素系塗料 | 3500円〜5000円/1㎡あたり |
上記の単価一覧表を見てもらえばわかるとおりで、
ガイナの単価は、一般的なシリコン系塗料に比べて、高い単価となっています。
また、フッ素系塗料と比較すると、やや安いという印象です。
塗料単価は、
高ければ高いほどに、最終的な費用が高額になります。
この点で考えるのであれば、ガイナは施工費用が高い塗料と言えるでしょう。
特に多くの方が「なるべく安くしたい」と考える外壁塗装ですから、
これはデメリットにあげても良いのではないでしょうか?
工事期間が長くなりがち
ガイナは、
一般的な塗料に比べて、保存期間がとても短いです。
通常であれば3~4年程度の保存期間があるのに対して、
ガイナの場合には、未開封でも3か月とかなり短いです。
このようなことから、
基本的には、完全受注生産となるため、納品に時間がかかります。
結果的に、工事期間(スケジュール)が長くなりがちというデメリットがあります。
塗装に技術力や実績が必要
ガイナは、
下地に適用した適切な方法で塗装しないと十分な性能を発揮できません。
また、
セラミックビーズを大量に含んでいることから、塗装しづらく、
セラミックビーズが浮いてくるために、電動撹拌機で撹拌しないといけません。
このような事からも業者といても扱いに悩まされる塗料でもあるため、
実績や技術力がしっかりある業者に依頼するのがオススメです。
ガイナの費用相場について
先ほども簡単に触れましたが、
断熱塗料でもある「ガイナ」の単価はやや高いです。
では、実際にどのくらいの施工費用がかかるのか相場を見ていきましょう。
30坪の外壁塗装の施工費用相場
一戸建ての平均的な坪数はだいたい30坪です。
したがって、今回は30坪の外壁塗装をする場合の施工費用相場をご紹介します。
坪数 | 施工費用相場 |
---|---|
30坪 | 120万~160万円 |
40坪 | 150万~190万円 |
施工費用相場は、
おおよその目安として頭に入れておいていただければと思います。
この一覧表では、ガイナを使用した場合の平均的な相場を表示しています。
外壁塗装や屋根塗装の場合には、
塗料以外にも人件費や足場の設置・解体費用、その他の費用などがかかります。
見積書をもらった際には、何にどのくらいの費用がかかってるのか確認するようにしましょう。
外壁塗装塗料「ガイナ」についてまとめ
本ページでは、
外壁塗装で使用される断熱塗料「ガイナ」についてご紹介させていただきました。
最後に今回のまとめを見ていきましょう。
まとめ
- ガイナは株式会社日進産業が製造・販売する外壁・屋根用の塗料
- ガイナの特徴は断熱・遮熱・遮音・防音効果が主な性能
- カラーバリエーションの少なさ、汚れやすさ、艶あり塗装ができない、施工費用が高いなどのデメリットがある
- ガイナの施工には技術力や実績が必要
- 約30坪の外壁塗装の場合、ガイナを使った施工費用は120万円〜160万円程度
- ガイナの単価は、3,800円~4,500円(1㎡あたり)
いかがでしたか?
ガイナを使ってみたいと悩まれており、この記事をご覧になった方の中には、
別の塗料を使ってみようと思った方もいるかと思います。
もちろん、その反対もあるでしょう。
ガイナが悪い塗料かどうかではなく、
「どのような塗料なのかを知る事」が大切なんです。
メリットばかりではなく、デメリットもしっかりと把握した上で使用する塗料を選びましょう。
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