外壁塗装で必須のアスベスト事前調査とは!?法改正による変更点について

2006年以前に建てられた建築物に採用されていることが多いアスベスト。
またの名を石綿なんて呼ぶこともありますね。
これらが戸建やマンションなどに使われているとリフォームなどをする際に少しだけ厄介なことがあります。

注意して工事などを行わないと人体に非常に悪い影響をもたらす可能性があるのです。
実際に飛散したものを吸い込むことで様々な病気などを発症することがあります。

そんな危険な素材であるアスベストですが、実は関連法案で規制されています。
そして、ついに法改正によって新たに外壁塗装を行う際でも事前調査が必須となりました。
「はて、どういうこと？」

このような疑問を持つ方が多いと思いますので、
本ページでは、外壁塗装を行う際に必須となったアスベスト事前調査について詳しく解説しています。
また、法改正についてのポイントやアスベストの危険性などについてご紹介しています。

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外壁塗装においてもアスベスト事前調査が必須に！

アスベスト（石綿）という素材について耳にしたことがある方は多いと思います。
なんとなく体に悪い印象という方がほとんどでしょうか。
実際に人体に悪影響があるため、法律によって規制されています。

関連法案について詳しく規制がされているのですが、
ここ最近でまた法改正が行われて、ついに外壁塗装でもアスベスト事前調査が必須となりました。
以下では、ここ数年で実施された法改正について3つのポイントをピックアップしてみました。

アスベスト含有建材「レベル３」が規制対象に

実は、アスベストが使われている建材には、3つのレベルがあります。
通常は、レベルが上がるごとにキツくなるような感じがしますが、
これに関してはその逆でレベルが3〜1に下がるにつれて危険度が増します。
レベル別の建材は以下の通りです。

これまでは、レベル3については規制対象となっていませんでした。
しかしながら、今回の法改正によって2021年の4月よりレベル3も合わせて規制対象となります。
レベル3に該当する建材の種類は、以下の通りとなっています。
作業時には、しっかりと飛散防止を行わないと刑事罰が科せられますので施工業者は要注意です。

調査結果報告の義務化

法改正によって、2022年4月より調査結果報告の義務化されました。
アスベストが含まれた建材が使用されているか否かに関わらず、
全ての建物に対して事前調査と結果を報告する義務が発生します。

調査結果の報告は、
発注元および労働基準監督署・自治体に対して行う必要があります・
ただし、労働基準監督署・自治体への報告は100万円以上の工事のみとなっています。

有資格者による事前調査の義務化（外壁塗装も）

2023年10月より、有資格者による事前調査の義務化されました。
法改正によって、これまでは必要のなかった戸建の外壁塗装において必須となりました。
事前調査については、「建築物石綿含有建材調査者」という資格が必要となります。

ちなみに、
アスベストは2006年以降の建物については使用が禁止されているので、
2006年以降に建てられている場合には、照明ができれば書類のみで完了することが可能となっています。

建築物石綿含有建材調査者について

外壁塗装においても必要となったアスベスト事前調査を行う上で、
必須の資格となる「建築物石綿含有建材調査者」ってどのように取得できるのでしょうか？
簡単にご紹介していきます。

3つの種類が存在する

実は、「建築物石綿含有建材調査者」については3つの種類があります。
その種類が以下となります。

建築物石綿含有建材調査者を取得するには

「建築物石綿含有建材調査者」を取得するには、
建築物石綿含有建材調査者講習を受講し、修了する必要があります。
現時点では、講習の受講のみで取得が可能となりますので、外壁塗装業者は早めに取得する必要があります。

講習を実施している機関ですが、
「建築物石綿含有建材調査者」講習等登録規程（平成30年厚生労働省・国土交通省・環境省告示第1号）に基づき、
都道府県労働局に登録された機関が指定されています。

詳しい機関については、
「石綿総合情報ポータルサイト」にてご紹介しています。

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アスベスト（石綿）とは？

アスベスト（石綿）ってそもそもなんなのでしょうか？
実際には、天然の繊維状けい酸塩鉱物の事を言います。
一般的な戸建などにおいては、吹き付けとして使用されているほか、
「屋根材」、「壁材」、「天井材」などに使用されています。

実際に危険性が高いということから、
2006年以降についてはアスベストが使用禁止となっているため、
2006年以降に建築された建造物については、アスベストが使用されていません。

しかしながら、
逆を言えば、2006年以前に建てられた建造物については、
アスベストが使用されている可能性が高いということです。

アスベストが及ぼす病気について

アスベスト（石綿）を吸い込むことによって上記のような病気を発症する可能性が高いことが報告されています。
石綿（アスベスト）肺や悪性中皮腫については、潜伏期間がとても長く、
吸い込み続けてから忘れたぐらいに重い病気にかかる可能性があります。

どちらにせよ、
全ての病気が死に至る可能性が高い重篤な病気です。
これらのことからも国はアスベストの使用を禁止しているわけです。

アスベストが含有されているか調べる方法について

「私のお家はアスベストが含まれているのかな？」
と不安になってしまう方もいらっしゃると思います。
今からアスベストが含有された建材が使用されているか調べる方法についてご紹介していきます。

築年数から調べる

かつては耐久性の観点などからアスベストが使用されている建材が多かったです。
従って、築年数が古いお家の場合には使用されている可能性があります。
この時の見極め方ですが、2006年以降か以前に建築されたか否かです。

実際にアスベストは2006年には使用禁止されており、
2006年以降の建築物には使用されていないです。
従って、これより前に建造された戸建の場合には使用されている可能性が高いです。

まずは築年数がいくつぐらいなのか？
実際に建てられた建造年月などを調べるのがベストです。

建材などから調べる

アスベスト含有建材か否かですが、
そもそも建材や屋根材の種類が分かればすぐに判明します。
というのも、建材が分かれば調べることができるためです。

建材の種類については、
家の設計図には確実に記載されているはずです。
まずはこちらをご覧になっていただければと思います。

もし中古住宅などで設計図のようなものがない場合には、
不動産会社に聞いてみると教えてくれるかもしれません。

専門業者に依頼する

自分で調べることができないという場合、確実な方法で結果が知りたいという方は、
専門業者に調査を依頼するのがオススメです。
業者であれば確実に調査ができます。

ちなみに、
もしアスベスト含有の建材が使用されていたとしても外壁塗装は可能です。
寧ろ、メンテナンスをしっかりと行うことで飛散物質を吸い込むことを防げます。

しばらく外壁塗装などをしていないという方は、
なるべく早めに業者に現地調査を依頼しましょう。

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外壁塗装でもアスベスト事前調査が必須に！まとめ

本ページでは、
外壁塗装においても法改正によってアスベスト事前調査が必須となりました。
これらについて詳しく解説していきました。

最後にここ数年での法改正のポイントを再度まとめておきます。

いかがだったでしょうか？
外壁塗装でもアスベストの事前調査が必要なの？なんて気になっていた方は、
最後までチェックしていただけましたか？

リフォームなどだけでなく、
塗装工事でも必須となるということは、それだけ人体に悪影響を及ぼす可能性があるためです。
安心して暮らすため、病気にならないためにも必要なことなのです。

アスベストが使われた外壁塗装工事などの場合には、
最善の注意を払って工事をする必要もあります。
業者選びで失敗すると、飛散物質を吸い込んでしまう恐れもあり危険です。
是非、業者は慎重に行ってくださいね。

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