サイディングは外壁塗装が必要ないって本当!?真実について解説
定期的なメンテナンスが必要な外壁。
しかしながら、施工業者などにサイディング外壁なら塗装工事の必要はないと言われ方もいるのではないでしょうか?
「メンテナンスフリー」なんて言葉を聞いたという方もいるでしょう。
では、実際に本当にメンテナンスは必要ないのでしょうか?
本ページでは、サイディングの場合には外壁塗装が必要ないのか?否かについてご紹介しています。
真実について解説しているので是非最後までご覧になってください。
また、施工業者の言葉を信用してまだ一度も塗装工事をしていないという方も
この記事をご覧になることで重要性について理解することができます。
是非、大きな被害に遭う前にチェックしておきましょう。
・確かに耐久性は高いが、劣化はしていく素材。
・業者の「メンテナンスフリー」という甘い言葉には注意が必要。
サイディングは外壁塗装が必要ないって本当なの?
定期的なメンテナンスとして外壁塗装や屋根塗装は施工されます。
これには、劣化した塗料を塗り替えて外壁を守る効果があります。
従って、定期的に塗り替え工事を行う必要があります。
外壁材の中にはサイディングと呼ばれるものがあります。
この外壁材を採用している場合、「メンテナンスフリー」や「塗装工事が要らない」なんて
施工業者に言われたなんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?
確かに塗り替えが必要ないなんて言われたついついサイディングにしちゃいそうです・・・・
では実際には本当に塗装はしなくても大丈夫なのでしょうか?
結論から言いますと、
サイディングであっても外壁塗装は必要です。
つまり、劣化が起き始めたら塗り替えをする必要があります。
そもそもサイディングとは?
サイディングボードとは、
建物の外壁に張りつける仕上げ用の板材のことです。
一昔前に主流だったモルタル壁とは異なり耐久性が非常に高いことでも知られています。
種類は4つあり、
窯業系、金属系、木質系、樹脂系と分類されます。
外壁材としては高い耐用年数を誇り、30〜40年程度の耐久性があるとされています。
おそらくですが、これが外壁塗装が必要ないと言われる理由なのでしょう。
しかしながら、
どんなに優れた外壁材であっても、メンテナンスをしっかりとすることで、
メーカー表記の耐用年数を実現することができるということを忘れないでください。
サイディング外壁の種類について
外壁材として使用されるサイディングボードの種類を簡単にご紹介していきます。
窯業系サイディング
窯業系サイディングは、
繊維質とセメントを混ぜ合わせて作られた外壁材です。
比較的低価格で耐久性も高いため、最も普及しているサイディングボードとなっています。
デザイン面も選択肢が多く、
レンガ風や石積み調など選べるデザインの豊富さもまた人気の理由です。
防火、防音性に優れているほか、
防汚性などあり、耐久性が高いことで選ばれています。
しかしながら、外壁塗装メンテナンスが必要となっている点に注意が必要です。
金属系サイディング
金属系サイディングボードは、
金属で作られた外壁材となっています。
クールな印象を作り上げることができるため、最近では少しずつ人気が出始めています。
金属で作られているということで、
経年劣化に強く、長期間に渡ってメンテナンスをしなくても大丈夫というのが売りでもあります。
耐久性が高いのはもちろんのことですが、
最近ではレンガ風やタイル調の金属系サイディングボードまで登場し、
さらに注目を集めるようになってきています。
ただし、
金属系ということで錆びることがあります。
こうなってしまうと補修が必要となります。
メリットとしては、
既存のサイディングボードをそのままに、金属系サイディングボードを重ね張りする「カバー工法」で対応することできるという点でもあります。
木質系サイディング
木質系サイディングボードは、
その名の通りで、木材を利用している外壁材となっています。
経年劣化によって、色合いが変化していくのを楽しむこともできます。
ただし、
やはり耐火性や耐水性などはその他のサイディングに比べて劣るほか、
維持をしていくのもやや費用が高くなる傾向にあります。
樹脂系サイディング
樹脂系サイディングボードは、
ポリ塩化ビニル樹脂で作られた外壁材です。
実は、他のサイディング外壁と比較しても、
耐久性や耐候性などが優れているという特徴があります。
気候が安定しないような地域でも活躍してくれる外壁材となります。
さらに、
樹脂系サイディングボードは軽量で運搬も簡単であることから、
施工期間も短縮することができ、部分的な張り替えも可能となっています。
また、撥水性なども優れているため雨漏りの心配もあまりありません。
デメリットがあまりないのは良いことですが、
現在では施工できる業者が少ないというのがデメリットでもあります。
サイディングの外壁塗装のメンテナンス時期について
サイディング外壁の塗装時期は、
おおよそですが約10年〜15年程度と思っておいて良いです。
基本的には、普通の外壁塗装のメンテナンスと同時期ですね。
しかしながら、
基本的には、シーリング部分(コーキング)の劣化やその他の劣化など、
表面がどれぐらいに劣化しているのかによって異なります。
シーリングの補修の目安
サイディングボードは劣化していなくても、サイディングの隙間を埋めているシーリング(コーキング)は劣化します。
シーリングの劣化については、5年〜10年程度で現れます。
これもまた地域などに左右されます。
サイディング自体は問題なくても、シーリングが劣化していると、
雨漏りや結露などの原因となりますので、
劣化が見られたら補修作業が必要となります。
外壁塗装メンテナンスの目安
サイディングボードに使用されている塗料にもよりますが、
シリコン系塗料などが使用されている場合には、約10年が目安となります。
従って、どのような塗料が使用されているか否かは別として、
10年が経っている場合には、まずは劣化が見られるかを確認することをオススメします。
外壁材の張り替え・カバー工法の目安
サイディングボードは非常に耐久性が高い外壁材ですが、
やはりある程度の年数が経ってしまえば、どうしても劣化します。
窯業系サイディングボードは、30年〜40年程度の耐用年数となっていますが、
実際には20年を超えてからはいつ劣化していてもおかしくはありません。
従って、20年を超えている場合にはまずは調査をしてみるのがおすすめです。
ちなみに、サイディングボードの劣化が見られる場合には、
外壁材の張り替え又は上から覆う「カバー工法」での対応となります。
サイディングの劣化について
外壁塗装の目安となるサイディングの劣化についてご紹介していきます。
変色・色褪せ
外壁の色が褪せてきたり、変色が見られるような状態になったら塗り替えタイミングです。
現状、急に何かが起こるわけではないのですが、
放置しておくことで、様々な被害が出る可能性があります。
チョーキング現象
チョーキング現象とは、外壁を手で触ると白い粉がつく現象のことです。
このような状態は、塗膜が劣化しており、防水効果が低下している証拠です。
つまり、放置しておくと雨漏りなどを起こす可能性があり、早急に塗り替えが必要となります。
カビ・苔・藻
外壁にカビ・苔・藻などが付着していることがあります。
特に、窯業系サイディングボードは表面が凸凹しているためできやすいとされています。
もし、カビ・苔・藻などが発生している場合、美観を損なってしまいます。
また、放置しておくことで塗膜が劣化してしまって、
雨漏りなどの原因となる可能性もあります。
補修としては、高圧洗浄などで綺麗に取れることもありますので、
できるだけ早く業者に依頼するようにしましょう。
シーリングの劣化
サイディングボードの隙間を埋めているゴム状のものをシーリングと言います。
ここも経年劣化でひび割れなどが起きてしまいます。
従って、すでに10年が経っている場合にはそろそろ補修時期となっています。
シーリングの劣化がひどい場合には打ち替えとなりますが、
劣化がひどくない場合には、部分補修などで対応できます。
ひび割れ
もし、外壁にひび割れが発生している場合には、早急に補修工事が必要です。
このヒビが入った場所から雨水が入ってしまって、雨漏りの原因となる可能性があるためです。
塗膜の剥がれ
外壁が剥がれたり、浮いてしまったりした場合にはすぐに補修が必要となります。
最悪の場合、雨漏りを起こす可能性があるため早急な対応が必要となります。
サイディングのそり
もし、サイディングが反ってしまっている場合には、本体が劣化している証拠です。
このような状態になっている場合には、早急な対応が必要となります。
大きな劣化につながる前に業者に連絡してください。
サイディング塗装にかかる費用の目安について
サイディングボードの外壁塗装にかかる費用の目安についてご紹介していきます。
どの程度の費用がかかるのか気になっている方はチェックください。
サイディング塗装にかかる費用の平均相場について
サイディングボードを使った外壁材の塗装工事の費用は、
平均して60万円〜90万円前後となっています。(30坪の住宅の場合)
このようにみると、決して安い費用ではないことがわかります。
もちろん、坪数などが大きくなればなるほど費用も高くなりますし、
使用する塗料が高ければ高くなります。
塗装工事の費用については、以下のようなものが産出の主な理由です。
- 塗料代
- 足場などその他雑費
- 人件費
上記のように大きく分けて3つから費用が構成されています。
外壁塗装で使用される塗料の平均単価について
外壁塗料 | 耐用年数 | 平均単価(1㎡あたり) |
---|---|---|
アクリル系塗料 | 1000円〜1600円 | 5年〜7年 |
ウレタン系塗料 | 1800円〜2500円 | 5年〜10年 |
シリコン系塗料 | 2300円〜3500円 | 7年〜15年 |
フッ素系塗料 | 3500円〜5000円 | 15年〜20年 |
ラジカル系塗料 | 2500円〜3500円 | 8年〜15年 |
断熱&遮熱系塗料 | 4500円〜5500円 | 15年〜20年 |
光触媒塗料 | 5000円〜5500円 | 10年〜15年 |
無機塗料の特等 | 4000円〜5500円 | 15年〜25年 |
サイディングは外壁塗装が必要ないの?まとめ
本ページでは、
サイディングは外壁塗装が必要ないか否かについてご紹介していきました。
最後に本記事の内容をまとめておきます。
- サイディングボードであっても外壁塗装メンテナンスは必要。
- サイディングは耐久性は高いため、メンテナンスを行うことでその高い耐久性を維持できる。
いかがだったでしょうか?
サイディングボードについて気になっていた方は最後までご覧になっていただけましたか?
施工業者に良いことばかりを言われてしまって、
サイディングボードにしたため、これまで一度も外壁塗装メンテナンスなどをしていないという方は、
もしかしたら外壁がかなり劣化しているかもしれません。
雨漏りなどが起きていないけれども、
ひび割れなどの劣化が起きている可能性が高いので、今後はもしかしたら大きな被害に繋がることもあるかもしれません。
もし、10年以上もメンテナンスを行なっていないという方は、
一度、外壁をご覧になってみてください。
シーリングについては確実に劣化しているはずです。
もし、10年以上もメンテナンスをしていないという方は、
できるだけ早く、業者に現地調査に来てもらって現状を把握して、補修の必要があれば補修してくださいね。
埼玉県にある外壁塗装フォーラムでは、
経験豊富なスタッフ陣が丁寧に施工&アフターケアを行っています。
どんなに小さなご相談でも無料で受け付けております!
また、現地調査なども無料で訪問させていただいています!
初めて外壁塗装を行うという方や、業者選びで迷っている方は、まずは気軽にお問い合わせください。
ご相談や、お見積もりに関しては、お電話&当サイトのお問い合わせフォームよりお受けしております。
お電話の際は、HPを見たと一言ください。