外壁塗装のモニター商法詐欺とは!?騙されないための注意点まとめ
外壁塗装における詐欺被害の一例として「モニター商法」と呼ばれる営業方法があります。
元々、高い買い物であるという心理的な要因を上手く操り、あの手この手でセールスをしてくる営業マン、
本ページでは、モニター商法の手口と騙されないための注意点、そして騙されてしまった際のポイントを解説していきます。
・モニター商法とは何かについて
・モニター商法の手口について
・モニター商法に騙されないための注意点について
・もしモニター商法に引っかかってしまった場合の対処方法について
外壁塗装のモニター商法とは!?
外壁塗装や屋根塗装は、いわゆる「悪徳業者」と呼ばれるよからぬ事を考える方々が
多いと言われている業界です。
では、それは何故なのでしょうか?
それは、単価が高い(総合的な費用が高い)ため、
ピンハネがしやすく、いくらでも言葉巧みに騙して高額請求することができるためです。
何も知らない素人を騙そうと様々な手口で営業をかけてきますが、
今回は、その中でも「モニター商法」と呼ばれるよくあるパターンにフォーカスしていきたいと思います。
モニター商法はお得のように聞こえる詐欺商法です
「モニター商法」とは、
まずはじめに訪問販売で営業マンがお家を訪れることが多いです。
そして、「今、新しくここら辺の地域での施工例を獲得するためにモニター価格で破格の値段で外壁塗装を行っています」のような、
セールストークで訪問してくることが多いです。
今、この記事をご覧になっている方は、
「こんな怪しい営業マンなんかに出されるわけないだろ〜」なんて思うかもしれませんが
実際にある日突然やってきて、上記のような事を言われたら話を聞いてしまうと思います。
つまり、モニター商法とは、
「割引」や「キャンペーン価格」、「今だけ限定」などお客様を煽るような謳い文句を並べて、
即座に契約を取ろうとしてくる商法になります。
モニター商法の巧妙な手口とは?
外壁塗装のモニター商法には、一連の流れがあります。
だいたい決まったパターンでセールストークを開始してきます。
まずは、どのような手口で勧誘してくるのかをまとめてみました。
施工費用の安さを主張する
まず、1つ目の手口として、
「いかにうちで工事をすれば外壁塗装が安く済ませられるか」を軽快なトークで行ってきます。
例えば、初期見積もりが200万円だったのに対して、モニター価格で今なら「100万円」で行いますなど。
この内訳としては、例えば以下のような部分を無料するという方法でセールスをかけてきます。
・足場の設置料を無料
確かに、通常では足場の設置と解体には約20万円〜30万円程度が必要になります。
しかし、これは必ずかかる費用となっており、
ほとんどの会社が足場の設置だけ別の専門業者にお願いしている事が多いので削ることは実質無理なんです。
つまり、
この足場の設置・解体を無料にするというのは、
他の部分にこの金額分が上乗せになっているという事になります。
これがモニター商法の巧妙な手口なんです。
契約を急かす
モニター商法を行っている業者の特徴として、「すぐに契約させようとしてくる」というのも共通しています。
例えば、以下のような謳い文句で煽ってきます。
・今日だけの限定価格で施工ができる
・このエリアの限定価格は今だけ
・今日契約すればさらに30%OFFにします
文面だけ見ているとあまり現実味がありませんが、
実際に外壁塗装を検討中の方が急にきた営業マンにこのように言われてしまうと、
心が揺らぐのも無理はないと思います。
ただし、実際にはすぐに契約しても請求される金額はそこまで安くありません。
結局は、別のところで金額を上乗せして請求するので、
本来の工事費用と同程度かもしくは高くなる事が多いです。
工事しないと危ないと急かす
これは先ほどの契約を急かすのと少し似ているのですが、
別の手口として、「今ちらっとお家を覗かせて頂いた所、今すぐに補修をしないと危ない状況です」なんて、
事を言ってきて、契約を急かすパターンもよくあります。
でもよく考えてください。
優良業者の場合、現地調査と言って、事前にしっかりと調査を行った上で、
現状を事細かに知らせてくれて、その上で必要な補修方法を教えてくれます。
そんな中、チラッと見ただけの営業マンに隅々まで劣化を確認する事ができるでしょうか?
確かにクラックやチョーキングなど目に見えるような劣化が起きていれば、
なんとなく把握することはできるとは思います。
しかし、仮にそのような劣化が起きている場合、
今すぐに補修をする必要はありません。
ましてや今日契約する必要なんてどこにもないんです。
もちろん劣化はすぐに修復するのが望ましいですが、ここで焦って契約をしてしまうと後で痛い目に合うかもしれまん。
火災保険を利用して割引できると促す
モニター商法を行っている業者の中には、
「火災保険」を使えば安く工事が行えると言って、契約させるパターンもあります。
まず、初めに言っておきますが実際に火災保険を使って、
工事費用を安くするという方法は正式に存在しています。
そのためややこしくなってしまうという点もあるかと思います。
ただし、火災保険というのは、
「風災、ヒョウ災、雪災による建物への被害に対して保険金が降りる制度」となっており、
仮に、申請が通らなかった場合には、全額負担で工事を行いといけません。
モニター商法を行う業者の中には、
上記のような風災などで劣化したけではないのが分かっているのに、
あえてそのようにそそのかして契約させるという流れが多いです。
さらに、
契約後にすぐに工事に入って、施工を完了させた上で、
後日、保険金が降りなくて泣き寝入りというパターンがほとんどとなっていますので、注意が必要です。
モニター商法の手口一覧【流れ】
順番 | 手口内容 |
---|---|
1 | 突然訪問してくる |
2 | モニターを探しているとセールストーク |
3 | 今だけ限定で「モニター価格」で提供が可能と煽る |
4 | モニター価格は今日だけ限定だと煽る |
5 | さらに被せるようにいますぐ補修しないと危ない状況だと煽る |
6 | 今日契約してくれれば追加で割引すると煽る |
7 | せめて見積もりだけでもどうかと言ってくる |
8 | 今日契約すれば一番お得だと煽ってくる |
モニター商法に騙されないための注意点について
モニター商法は、誰にでも起こりうる詐欺手口です。
自分は絶対に大丈夫だと思っていても、気づかないうちに引っかかっているなんて事もあります。
では、どのように気をつければ良いのでしょうか?
今から騙されないための注意点をまとめてご紹介していきます。
訪問営業の方とは関わらない
まず、1つ目の注意点としては「訪問営業の人と関わらない」という事です。
これは当たり前の事ですが、そもそもインターホンがなっても、
怪しいと思ったら居留守を使っても良いと思いますし、仮に応答してしまった場合でも「うちは必要ありません」とすぐに切ってしまえば問題ありません。
一番やって欲しくないのは、
インターホン越しにトークを聞いてしまって、その流れで強引に家の中に入れてしまう事です。
やはり、実際に面と向かって話していると騙されやすくなってしまうので、
出来るだけ玄関の鍵は開けずに関わらないようにしましょう。
別の外壁塗装業者に見積もりを取る
モニター商法で契約を迫ってくるとは思いますが、
その場では契約をせずに後日、別の業者にも現地調査に来てもらって見積もりをとってもらいましょう。
訪問営業の方が「今すぐにでも補修をしないと大変な事になる」と言っていてついつい焦ってしまいますが、
実際に別の業者に調査をしてもらったところ、急ぐ必要はないという結果だったという事例もあります。
すぐに契約をして欲しいがために急かしているだけの場合もありますし、
本当にすぐにでも補修をしなければいけないとしても、
高額請求されている可能性もありますし、まずは怪しいと思ったら相見積もりを取るように心がけましょう。
外壁塗装の費用相場を事前にチェックしよう
見積もりだけでも良いからさせてくれと言われてしぶしぶ見積もりを取ってもらったところ、
150万円程度の費用がかかると言われました。
さらに、この金額は今だけ値引きキャンペーンをしていたもともとの金額の半額になりますと言われるとどうでしょうか?
仮に元の値段が300万円近いとしたら、
これはかなりおかしな値段設定と言っても過言ではないでしょう。
もちろん建物大きさなどでによって費用はスライドしますが、元の費用はあまりにも高額すぎます。
また、
場合によっては、優良業者であれば100万円で工事が出来るところ、
150万円の請求をしている場合もあります。
上記のように簡単に騙せてしまうのは、どのくらいの費用がかかるのかを把握していない事が原因でもあります。
まずは、外壁塗装でかかる平均的な費用相場を事前にチェックしておく事で、
見積書に記載の金額がおかしい事に気づけると思います。
もしモニター商法に引っかかってしまった場合は?
なんとなく怪しいな・・・・と思っていたり、後にモニター商法だったと思っても、
すでに契約してしまった後だなんて方もいらっしゃるかと思います。
これも営業マンの巧妙な手口なんですが、1対1で反していると押しの強さで無理やり契約を迫ってきたりして、
押しに弱い方は、ついつい契約をしてしまうなんて事もよくあることです。
「あ、そういえば私もこの前契約してた!」なんて方、ご安心ください!
もし、契約して方8日以内であれば契約を解除することが出来るかもしれません。
これはいわゆる「クーリングオフ」という制度であり、一定の条件下で効力を発揮することが出来ます。
クーリングオフとは?
クーリングオフとは、
すでに契約を申し込んでしまっている場合や締結をしてしまった後であったとしても、
再考することが出来るように、一定の期間に限り、契約を解除することが出来る制度です。
クーリングオフの手続き方法
- 1,クーリングオフが可能な期間内かどうかを確認する(8日以内)
- 2,クーリングオフを書面(ハガキでも可)にて通知
- 3,クレジット契約をしている場合は、販売会社・クレジット会社に通知
- 4,ハガキの両面をコピーしておく
- 5,「特定記録郵便」または「簡易書留」など、発信の記録が残る方法で送付し、コピーや送付の記録を保管しておく
外壁塗装のモニター商法についてまとめ
今回は、外壁塗装における悪徳業者によるモニター商法について解説させていただきました。
最近では、ネットが普及してきた事もあり、詐欺まがいな事をやる業者も減ってきているみたいですが、
まだまだトラブルが後を絶たないです。
もちろん消費者側であるお客様は何も悪くありません。
ただし、騙されて契約してからクーリングオフの適用範囲外となってしまうと、
仮に高額請求をされていても泣き寝入りする事になる可能性が高いです。
また、モニター商法で提示された金額が仮に平均的なものだとしても、
施工が雑な場合もあり、後に施工不良を起こす可能性があります。
そうなった場合、後処理として無償で綺麗に補修してくれるかどうかは怪しいです。
寧ろ、してもらえないと思った方が良いでしょう。
このように巧妙な手口で我々を騙してくるので、
消費者側も事前に出来ることはしておいて、対策しておくのが騙されないために必須と言えます。
訪問営業をしているすべての業者が悪ではなく、一部の業者が悪なだけです。
対面で話すと騙されそうだと思う方は、事前に訪問営業の方とは絡まないようにすることが一番の対策になると思います。
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