基礎部分の外壁塗装は必要!?メリット・デメリットを解説
お家の下の土台部分のことを「基礎」というのですが、ここも塗装をするべきなのでしょうか?
「業者に塗装を勧められたけど悩んでいる」、「外壁の塗料で塗装して問題ないの?」なんて方に向けて、
本ページでは、基礎部分の塗装が必要かどうかについてご紹介するほか、メリットやデメリット、注意点についても解説していきたいと思います。
外壁や屋根と同様にとても重要な部分となっているので、是非最後までチェックください。
・基礎部分の塗装は「順序」を守って行うのがベスト
・基礎内部の補強が何よりも大切
・基礎塗装を行う際の注意点について紹介
基礎塗装は必要なの?
建物における「基礎」とは、
簡単に説明すると『土台』となる部分のことを指します。
この部分は、地震や強風などから家を守るためにもとても重要な部分になります。
では、このような基礎部分にも塗装は必要なのでしょうか?
まずは、必要性から見ていきましょう。
「順序」を守らずに基礎塗装をするのはNG
基礎塗装についてネット上で調べてみると、
「基礎の塗装はするべき」
「基礎の塗装は危険なので安易にしてはいけない」
なんて記事が出てくると思います。
実際に、どちらの言っている事も間違ってはおらず、
安易に塗装すべき箇所でもありませんし、かと言って塗装しないのがベストだとも言えません。
では、実際にはどうなのでしょうか?
一番重要なのは、
基礎部分の補強をしっかりと行ってから塗装を行うべきなのです。
というのも、
基礎部分を安易に塗装をすると、基礎内部の劣化に気づけず、
表面上だけ綺麗になってしまうため、内部の劣化が進んでしまうというリスクがあるからです。
基礎部分はお家を支える役割を担っている
基礎は、
鉄筋を軸にコンクリートで固めた部分のことで、この上から化粧モルタルなどで覆われています。
当然、表面上に劣化が見られれば素人でも「劣化」していることに気づけます。
しかしながら、
化粧モルタルの下にあるコンクリートが劣化した場合はどうでしょうか?
もし、塗装で綺麗になってしまっていると気づくことができないでしょう。
そもそも基礎部分は、
お家を地震や強風、また湿気などから守るような役割を担っています。
言わば、お家の土台であり、大黒柱でもあるのです。
まずは、基礎がお家の土台として重要な役割を担っているということを把握していただき、
その上で、表面上の塗装がどれだけ無意味なのかを知っていただきたいと思います。
基礎塗装のメリット・デメリット
基礎部分の塗装を行うメリットやデメリットについてまとめてみました。
「順番」が重要だということを前提にして、良い点・悪い点をご覧ください。
メリット一覧
- 基礎部分の防水性を高めて吸水性を抑えることができる
- コンクリートの中性化を抑えることができる
- 見た目が綺麗になる
- カビや苔の発生、鉄筋の錆を抑えることができる
デメリット一覧
- 基礎部分の補修をしっかりと行わないと劣化が進んでしまう
- 基礎専用塗料を使用するため費用が別途でかかってしまう
- 技術力や実績がある業者でないと施工不良を起こす可能性がある
基礎の種類について
基礎は、
大きく分類すると3種類に分けられます。
それぞれメリット・デメリット、土地の状態などによって使い分けをされています。
では、それぞれの特徴を見ていきましょう。
ベタ基礎
- 近年の住宅の多くがこの基礎を採用しています
- 家を建てる部分をコンクリートで覆うため、比較的地盤が弱い場所であっても採用できます
- 面で支える基礎となっているほか、不同沈下にも強いです
- 家内部が地面と触れないことで、シロアリ対策にも有効的です
布基礎
- 壁や柱が入る部分を中心に支える方法です
- 古くから存在する基礎
- ベタ基礎と比べても、使用する資材が少ないため、費用が安く抑えられることができます
- 地面を伝って、湿気が上がってくる可能性があります
独立基礎
- 柱の位置に単独で設けられた基礎です
- 現在は、住宅には採用されることが少ないです
基礎専用塗料の種類について
もし、基礎塗装を行うとしたら専用の塗料を使用するようにしましょう。
基礎部分は、湿気が高かったり、雨の跳ね返り、水分の吸収が高いため、
外壁や屋根専用塗料を使用すると、すぐに劣化が起きる可能性があります。
ここでは主流な専用塗料の特徴をご紹介していきます。
水性シリコン浸透ガード(日本ペイント)
出典:Amazon.co.jp
- 遮水効果、また超薄膜化によって、ふくれやはがれを防ぎます
- 吸水防止効果があります
- 透湿性があります。
- 中性化防止効果があります。
- 水性塗料です
- 防藻・防かび効果があります。
基礎ガード(菊水化学工業株式会社)
出典:Amazon.co.jp
- 微弾性の塗膜を形成して、ひび割れに柔軟に追従します。
- 上塗が不要です。
- ポリマーセメント系塗材が雨や二酸化炭素による基礎の中性化を抑止することが出来、劣化を防ぎます。
- 水系塗料です。
ベースガード(株式会社アステックペイントジャパン)
- 伸縮性・防水性があります。
- コンクリートの中性化を防ぎます。
- 耐候性試験3000時間をクリアーした高耐久塗材です。
- 透湿性があります。
- 水性塗料です。
基礎塗装の費用相場とは?
いざ、基礎部分の塗装を行おうと思っても、
気になってしまうのがやはり費用面だと思います。
まずは、平均的な相場からご紹介するので、是非検討中の方は参考にしてみてくださいね!
基礎塗装の費用相場は㎡あたり3,500~4,000円
気になる基礎塗装の費用相場は、
㎡あたり3,500~4,000円で落ち着くことが多いでしょう。
もちろん、状態などによってはこれ以上にかかる場合もあります。
また、
外壁塗装や屋根塗装と合わせて行う場合には、サービスしてくれる業者もいますが、
基礎専用塗料を使用するため、0円でというわけにはいかないと思います。
基礎塗装を行う際の塗装までの工程は以下の通りです。
- 1,下地処理・高圧洗浄
- 2,乾燥・養生
- 3,塗装
- 4,養生撤去・清掃
基本的には、
外壁や屋根の塗装時と同じ工程を行います、
基礎部分の劣化症状について
基礎部分は、建物土台であり、常に水分や湿気に晒されている場所でもあります。
そのため劣化も早く、その症状に気づかないので長期に渡り、放置しておくと補修箇所が増えます。
まずは、基礎部分にはどのような劣化が見られるのかを把握していただきたいと思います。
ひび割れ
基礎部分となるコンクリートは、
地面からの湿気や雨などの水分によって膨張します。
さらに、それが乾燥することで収縮するために常に動いています。
また、
昼間と夜間での気温差が激しい場合にも動く可能性があり、
これらが原因となって、ひび割れが起きてしまいます。
ひび割れが進行してしまうと、
内部の鉄筋を錆びらせてしまう可能性があり、大きな補修が必要となる場合もあります。
こうしたことからも、塗装を行うことである程度の防水性などを確保しておく必要があります。
汚れ
基礎部分に何か汚れのようなものは付着していませんか?
例えば、雨染みやサビ汁、カビや苔などです。
これらのものは、全て水分を吸収したことによって起こる劣化といえます。
雨染みなどが起きてる場合には、
内部に水分がある程度吸収されていることがわかりますから、
なるべく早いうちに、補修工事を行うのが良いと思います。
もちろん、補修を行った上で塗装をすることで、
さらに、劣化を防ぐことができるかと思います。
鉄筋の腐食
基礎部分のコンクリートに水分が吸収されてしまって、
劣化が進むことによって、内部の鉄筋が腐食してしまうことがあります。
鉄筋が錆びてしまうと、ひび割れの原因となるので大変危険です。
そもそも鉄筋が錆びないような役割を担っているのがコンクリートです。
コンクリートはアルカリ性の物質なため、鉄筋をサビから守ってくるのですが、
雨水や空気中に含まれる二酸化炭素によって、アルカリ性のカルシウム化合物が中性化します。
コンクリートが中性化してしまうと、
鉄筋の錆を予防することができなくなってしまうのです。
もちろん、長期に渡って二酸化炭素に晒されないとそう簡単には錆びませんが、やはり劣化が見られた時に補修を行なっておくべきです。
基礎部分の塗装についてまとめ
本ページでは、
お家の土台となる基礎部分の塗装について簡単にご紹介しました。
最後に今回の内容をまとめてみましょう。
- 基礎部分は、お家の土台となる箇所
- 基礎塗装より補強がとても重要
- 塗装をする際には、補強を行った上でしないと意味がない
- 基礎塗装には、専用塗料を使用しよう
- 実績と技術力がある業者に依頼しよう
いかがだったでしょうか?
意外と知らない方が多い基礎部分の事情。
本ページによって、あなたの疑問が解決できたら幸いです。
ついつい外壁塗装や屋根塗装に目が行きがちですが、
実はとても重要な箇所でもあります。
塗装のサイクルが約10年に一度なので、合わせて行うのが一番スマートだと思います。
当然ですが、
基礎部分の劣化の状態を確認するのは難しいと思いますので、
気になる方は、まずは現地調査を行なって実際の状態を把握してみてください。
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