クリアー塗料を使った外壁塗装の特徴と効果は!?注意点などもご紹介
外壁塗装では、「クリアー塗料」と呼ばれる塗料を使用して行う塗装方法があります。
その名前からだいたいどんな塗装なのかは想像がつくかもしれません。
しかし、実際に外壁にクリアー塗装を行う際にはその特徴や効果、そして注意点などをしっかりと把握しておかないといけません。
本記事では、クリアー塗装の基本的な特徴やオススメしたい外壁、そして注意しておきたいポイントなどをご紹介します。
・クリアー塗料を使った塗装とは何!?
・クリアー塗装の特徴と効果について
・クリアー塗料の費用価格と耐用年数について
・クリアー塗料を使った外壁塗装をおすすめしたいorできない家とは?
・クリアー塗装を行う際の注意点について
クリアー塗料を使った塗装とは!?
まず聞きなれない「クリアー塗料」とは、どのようなものなのでしょうか?
外壁塗装では、様々な塗料を使用するわけですが、
このクリアー塗料はなんと「無色透明」となっています。
また、顔料が含まれておらず、艶がある塗料となっています。
では、実際にクリアー塗装を行った場合、どのような特徴や効果が見込めるのでしょうか?
クリアー塗装の特徴と効果とは!?
クリアー塗料は、その名の通り透明というポイントが大きなポイント。
顔料を含んでいるその他の塗料は、基本的に塗りつぶしと言って新たなカラー(元の色と同じような種類)を
上から被せるイメージで塗装を行います。
それに対して、クリアー塗料での塗装は、
外壁の元々のデザインなどをそのままに上から塗装することでタイル調だったり、
レンガ調と行ったこだわりの外壁をそのままの状態で綺麗にすることができます。
つまり、クリアー塗装の最大の特徴としては、
既にある外壁材の素材を生かす効果を持っているという点でしょう。
施主様のこだわりの外壁を生き返らせる役割を担ってくれます。
また、
クリアー塗料は、基本的に艶ありとなる塗料となります。
工事前に艶に関して光沢度を選ぶことができ、主に「艶あり」と「三分艶」などがあります。
その他、
クリアー塗料が採用される主な外壁材としては、
レンガ調などのサイディングボードが挙げられます。
クリアー塗料の費用価格と耐用年数について
クリアー塗料を使った外壁塗装がどのような効果を持っているのかは少しずつ分かってきたと思います。
では、実際にあなたのお家に採用しようと思った時に、気になる事ありませんか?
そうです。
やはり、値段や耐用年数、そして種類などが気になるところですよね。
今から、どのような種類があって、どれだけお金がかかるのか、そしてどの程度の耐久性があるのかをご紹介していきます。
クリアー塗料の種類
外壁塗装におけるクリアー塗料の主な種類は以下の通り。
・アクリル樹脂塗料
・ウレタン樹脂塗料
・シリコン樹脂塗料
・フッ素樹脂塗料
上記の塗料を見て、少し外壁塗装の知識をご存知の方は「あれ?」と思ったのでは!?
実は、クリアー塗料といっても基本的なグレードは変わらないのです。
つまり、グレードによって費用や耐用年数も変わってくるのはその他の塗料と全く同じという事です。
クリアー塗料の費用(価格)&耐用年数
先ほどもご説明した通り、クリアー塗料もそのグレードが異なれば、
費用はもちろん、耐用年数まで随分と変わってきます。
是非、現在のお家の状況、そして今後の事を考えた上でどのグレードにするのか決定してください。
塗装の種類 | 単価(1㎡ごと) | 耐用年数 |
---|---|---|
アクリル系塗料 | 1,400~1,600円/㎡ | 5年〜7年 |
ウレタン系塗料 | 1,500~2,000円/㎡ | 8年〜10年 |
シリコン系塗料 | 2,000~3,000円/㎡ | 10年〜15年 |
フッ素塗料 | 3,500~5,000円/㎡ | 15年〜20年 |
クリアー塗料を使った外壁塗装をおすすめしたいorできない家とは?
では、実際にクリアー塗装をしたいと思ったとしても、場合によっては適さない事もしばしば。
どのようなお家の場合にオススメできるのでしょうか?
また、オススメできないお家の例とは!?
クリアー塗装がオススメできるお家とは!?
クリアー塗料を使った塗装がオススメできるような場合は、以下のようなお家でしょう。
・レンガ調の外壁デザインのお家
・2色以上を使ったデザインの外壁
・特徴的なデザインを施している外壁
上記の3つの例を挙げさせていただききましたが、結論として何が言いたいのかと言うと、
外壁のデザインをそのままにしたいという場合にオススメできるという事です。
素のままでも十分に生かす事ができるクリアー塗料はちょっと他とは違ったお家に適す塗装方法でしょう。
クリアー塗装がオススメできないお家とは!?
では、次はクリアー塗装をあまりオススメできないお家についてです。
まず、例として挙げるとした以下のようになります。
・光触媒、無機、フッ素などでコーティングされたサイディングボード
・チョーキング現象が発生している
・汚れなどの劣化状態が酷い場合
・コーキング(シーリング)部分
・ひび割れが発生している場合
まず、
特殊な塗料でコーティングされたサイディングボードにクリアー塗料を塗ってしまった場合、
早々に剥がれてしまう恐れがあるため、オススメできません。
そして、
チョーキング現象が起こっているような場合にも、
塗装後の仕上がりにムラができてしまうのでオススメできません。
その他、あまりにも劣化している場合やひび割れが起きている場合も、
見た目が悪くなってしまうのでオススメできません。
最後に、
コーキング材(シーリング材)の上からクリアー塗料を塗ってしまうと、
逆にこのコーキング材の劣化に繋がる事からこれもオススメできません。
クリアー塗装を行う際の注意点について
ここまで外壁塗装におけるクリアー塗装についていろいろとご紹介させていただきました。
最後に、どのような点に注意したら失敗しないのかについてご説明していきたいと思います。
業者の言うがままに行って大失敗・・・・
なんて事にならないためにもまずは、注意ポイントをしっかりと把握しておきましょう!
注意点1:クリアー塗装に適さない場合も考慮しよう
どのようなお家でもクリアー塗装が可能かと言ったら、それはNOです。
先ほどもオススメできないお家の例を挙げさせていただきましたが、
場合によっては、クリアー塗装ができないようなお家もあります。
まずは、自分のお家の状態や前回の塗装時期などをチェックした上業者の方と相談しましょう!
注意点2:塗り替えのタイミングに要注意
クリアー塗装では、元々ある外壁が主に重要となってきます。
そのため、前回の外壁塗装から10年以上を過ぎているような場合はクリアー塗装ができない場合があります。
基本的には、通常の塗料と比較しても少し早めに塗り替えを行うイメージです。
約10年に1度塗り替えが必要とは言いますが、クリアー塗装の場合はそれよりももう少し早い段階で検討が必要となってきます。
注意点3:軽い劣化であればクリアー塗装ができる場合も
酷い劣化が外壁に見られるような場合は、基本的にはクリアー塗装はできません。
しかし、劣化の状態が軽いような場合はもしかしたら塗装ができるかもしれません。
というのも、一部分だけひび割れやチョーキング現象が発生しているというような場合、
そこを補修し、上から塗装を行うことでクリアー塗装ができます。
ただし、注意点があります。
下地調整を行い、上から補修跡を目立たなくするための塗装を行うことで、
通常のクリアー塗装のみのコストより高くなってしまいます。
したがって、実際に工事を行う際には費用面なども考慮した上で最善の決定を行ってください。
外壁塗装におけるクリアー塗装についてまとめ
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
ここまで長い間、お疲れ様でした。
本記事を当初、ご覧になる前に何かしら持っていた疑問や不安、お悩みなどは解決することはできましたか!?
クリアー塗装って実はとても優秀な塗料を使った施工方法です。
通常の塗装に比べてやや高く、耐用年数や塗り替えタイミングなども早いような気がしますが、
元あるデザインをそのままに、綺麗にコーティングできるという点で素晴らしい塗料と言えるでしょう。
ただし、それはお家の外壁との相性が良い場合です。
場合によっては、クリアー塗装を行うよりも、他の塗料での塗装の方が適している場合もありますし、
クリアー塗装が適さない外壁のケースだったという事もあります。
まず、最初に信頼できる業者に実際に現地調査をしてもらい、
正確な見積もりを出してもらってから、どうすれば良いのかを相談する事でしょう。
業者選びの際には、施工実績がしっかりとあるところにお願いするようにしましょう!
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