アトモス塗料とは!?費用相場やメリット&デメリットを解説
外壁塗装で使用される塗料「アトモス」ってご存知でしょうか!?
実際に使用した際にどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか!?
本ページでは、アトモス塗料の特徴や性能はもちろん、費用相場や耐久性などについても詳しく解説しています。
また、記事最後には注意点も掲載していますので合わせてご覧ください。
・アトモス塗料とは何かについて
・アトモス塗料の費用相場について
・アトモス塗料のメリット&デメリット(特徴)について
・アトモス塗料を使用する際の注意点について
外壁塗料「アトモス」とは!?
あなたは「アトモス」という外壁塗装で使用される塗料をご存知ですか?
または。この名前を聞いたことはありますか!?
あくまで主観ですが、
多くの方は、あまり聞きなれないのではないでしょうか!?
もちろん、既に外壁塗装や屋根塗装を経験した事がある方にとっては耳にした事があるかもしれませんが・・・
では、実際どのような塗料なのでしょうか?
アトモスは株式会社アペティーの塗料ブランド
今回、テーマとなる「アトモス塗料」ですが、実は塗料の種類ではないんです!
〜塗料というと、その種類があるかと思ってしまいがちなんですが、
実は、ある会社が販売しているブランド名なんです。
アトモス(ATOMOS)とは、
株式会社アペティーが製造・販売する塗料ブランドになります。
ちなみにアペティーでは、
他にもラピスやヘリオスと言った塗料が販売されています。
アトモスはセラミック系塗料に分類
アトモスは、セラミック系塗料に分類される塗料になります。
セラミック系塗料の特徴として、塗料に粒状にした天然石や砂利・砂などが含まれているという点が挙げられます。
対象となるのは、住宅だけでなく様々な建物に使用が可能となっています。
アトモス塗料の費用相場とは?
ここまで、アトモスという塗料がどのようなものかについて簡潔にご紹介してきました。
ここからは、一体いくらぐらいの費用がかかるのかをご説明していきたいと思います。
相場感が分からない方は、メリットやデメリットを見る前にチェックしておきましょう!
アトモス塗料は超高級!?費用はシリコン塗料の4倍!?
実は、アトモス塗料というのはとっても高価な塗料なんです。
まずは、費用相場をご覧いただきましょう!
9,000~14,000円/㎡
これを見ても高いのか安いのかいまいちピンとこないという方も多いでしょう。
では、その他の塗料との比較表をご覧いただきましょう。
塗料名 | 費用相場(/㎡) |
---|---|
アクリル系塗料 | 1,000円〜1,600円 |
ウレタン系塗料 | 1,800円〜2,500円 |
シリコン系塗料 | 2,300円〜3,500円 |
フッ素系塗料 | 3500円〜5000円 |
ラジカル系塗料 | 2,500円〜3,500円 |
断熱&遮熱系塗料 | 4,500円〜5,500円 |
光触媒塗料 | 5,000円〜5,500円 |
無機塗料の特等 | 4,000円〜5,500円 |
アトモス塗料 | 9,000円~14,000円 |
この一覧表をご覧になっていただければお分かりだと思いますが、
アトモス塗料の費用相場は、シリコン塗料の約4倍、
一番安価のアクリル塗料だと最大で約10倍近くも価格が違ってくる計算になります。
つまり、外壁塗装で使用する塗料の中でも極めて高価であると言えるでしょう。
ただし、ただ高いという訳ではありません!
次項では、メリット&デメリットを特徴から解説していきたいと思います。
アトモス塗料のメリットとは!?
とっても高価な塗料である「アトモス」ですが、
高いなりに素晴らしい点というのがいくつも存在します。
まずは、特徴からメリット(良い点)をご紹介していきたいと思います。
高級感のある質感に仕上げられる
アトモス塗料は、石や砂などが含まれている事からとても自然な仕上がりにする事ができます。
また、表面のザラザラとした感触や自然石を含んでいることでとても重厚感・高級感を感じさせる外壁にする事ができます。
デザイン性にこだわりたい方にはオススメです。
耐震性などはどうなのか?と気になるところではありますが、
アトモスは軽量のセラミック系塗料なので、こちらに関してもそこまで心配する必要はないでしょう。
高い耐用年数・耐久性が魅力
アトモスは、高い耐久性が人気の理由でもあります。
そもそもセラミック系塗料の耐用年数はその他の種類と比較しても長いのが特徴です。
中でもアトモスについては、
耐用年数が約10~25年と長く、メンテナンスの間隔も長くなるので、
トータルで見た時には、コストはあまり高くなかったりもします。
またそれだけでなく、
セラミック系塗料の特徴として、紫外線や雨からのダメージに強いという性能があるので、
その他の塗料に比べて、劣化しづらいのもメリットです。
弾力性が高く、ひび割れが起きづらい
セラミック系塗料のデメリットとして、
塗膜が硬いことで、ひび割れが発生しやすいというものがありますが、
アトモスに関しては、力性が高く、塗膜が厚い事からひび割れが起きにくいという特性があります。
いやな臭いや健康被害が少ない
塗料の中には、シンナーを使用するものもあり、
仮にシンナーが入っていると、鼻をつくようないやな臭い、そして咳や目の痛みなど健康被害が発生する可能性があります。
それに対して、アトモスにはシンナーが使われていない(水性塗料)ので、
嫌な臭いや健康被害の心配がありません。
有害物質を吸着する事ができる
アトモスは、
シックハウス症候群の原因といわれるホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着する機能がある事から、
臭い防止や抗菌・防カビ性などが期待できます。
調湿機能に優れている
アトモスには、
天然石などの他に、ホタテの貝殻成分も含まれており、
これが多孔質なために、湿気を吸収し放出する事が可能である他、二酸化炭素を吸収する効果もあります。
そのため、調湿性に大変優れており、家内部に結露を発生させなくさせる機能を持っています。
内部に結露ができてしまうと、劣化の原因となってしまうので大変有難い機能となります。
高い断熱性
アトモスに含まれているセラミックは、
熱伝導率が低いという性質を持っているため、断熱性にも優れていると言えます。
断熱性が高いと得られるメリットとして、室温を適正に保つ事が可能となりますので、
夏は涼しく、冬は暖かい室内を維持する事ができます。
高い防水性・防火性
アトモスに含まれるセラミック素材は、
不燃材である事から、燃えにくいという性質を持っています。そのため防火性に優れていると言える事ができます。
さらに、防水性にも優れているので、大変性能が高いと言えます。
アトモス塗料のデメリットとは?
先ほどは、アトモス塗料のメリットについてご紹介しました。
大変、高い機能性が魅力なので即決したい気持ちもわかります。
しかし、どんなに優れたものでも必ず欠点というのはあるものです。
今から、悪い点(デメリット)についてご紹介していきたいと思います。
費用相場が高い
少し前にご紹介したアトモス塗料の費用相場のところでも「高級な塗料」だという事をご紹介しました。
それも、シリコン塗料の約4倍、そしてアクリル塗料の約10倍です!
これは、とても高価な部類に入るのはいうまでもないですね。
初期費用をなるべく抑えたいという方にとっては、不向きな塗料と言えるでしょう。
ただし、耐久性には優れており、シリコン塗料などと比べるとメンテナンスのサイクルも長くなります。
もちろん、お住いの地域などによっても変わってきますが、
短いサイクルでの補修を好まない方にとっては向いているかもしれません。
また、コスト面よりデザイン性や耐久性にフォーカスしたいという方には大変オススメな塗料となります。
やはり高いだけあり、重厚感や高級感はありますし、
耐久性についても申し分ないと言えます。
ただし、外壁塗装ではコスト面が一番のネックとなることも多いので、
よく検討してから決定するようにしてください。
施工業者(施工例)が少ない
アトモスはとても高価な塗料です。
そのため、取り扱っていない業者が多いのも現状です。
また、悪徳業者や訪問販売の方がアトモスを使用しての不当な利益を得ているなんて事も耳にする事があります。
そんな悪い噂もあるアトモスですが、
実際は、施工実績があまりないことで、よくなイメージがありますが、
しっかりと施工できる技術のある業者にお願いすれば、トラブルになることはないと思います。
まずは、施工例があるのかを確認する事が大切です。
高い技術力が必要
アトモスは、いわゆる「吹付け」と言われる工法で施工していきます。
この吹き付けという工法は、その名の通り、ローラーなどでの塗装ができず、
技術力の高い職人しか施工する事ができたないため、一部の職人にしか行う事ができません。
現在は、ローラーなどでの塗装が主流となっているため、
若い職人さんの中には、吹き付けをしっかりと行えるほどの腕がない場合があります。
そのため実際のところ、しっかりと施工できる職人がいないといが現状です。
カラーバリエーションが少ない
アトモス塗料のカラーバリエーションは全20色となっています。
一見、結構多いのでは?と思うかもしれませんが、
その他の塗料に比べると少ないと言えます。
また、20色の選択の余地がありますが、
実際は、ホワイト・ベージュ・ブラウン系ばかりとなっており、
様々な色を選ぶことはできないと思っていた方が良いです。
希望の色にできないという事もありますので、こちらはデメリットと言えるでしょう。
アトモス塗料の注意点について
ここまで読んできて、アトモス塗料にしてみたいという方も中にはいらっしゃるかと思います。
そんな方に、事前に注意しておきたい点をまとめてみました。
施工業にトラブルにならないように、必ずチェックしておきましょう!
施工例・施工実績のある業者を選ぼう
アトモス塗料は、しっかりと施工するには腕の良い職人さんがいる業者にお願いする必要があります。
仮に、しっかりと施工できないと後で施工不良を起こしてしまい、
本来ある効果を十分に発揮できずに短いサイクルで補修をしないといけなくなってしまいます。
とても高価な塗料なので、そんな事は絶対にできません。
そのため。必ず施工業者選びの段階からしっかりと検討していただきたいです!
まず、事前にチェックしておきたいのは以下の項目です。
・施工実績・施工例があるのか
・吹き付け工法ができる職人はいるのか
・アトモスを扱っているのか
上記のような点は必ず事前に把握しておく必要があります。
まず、施工例や施工実績がない業者は論外です。
また、過去に施工実績があっても現在、施工を行う事ができる職人がいるのかどうかも重要です。
他の塗料より高いので、より慎重に業者を選ぶ事が失敗をしない一番の得策となります。
悪徳業者・訪問販売に注意
アトモスという塗料は、あまりメジャーな塗料とは言えません。
高価な事から、住宅で主流として使われるようなものではないためです。
そのため、あまり知られていないという事を言い事に、
言葉巧みに誇張した表現で契約させようとする業者もいるようです。
例えば以下のような文言には注意しましょう。
・耐用年数が30年程度あります。
・メンテナンスフリーの塗料です。
まず、耐用年数30年という塗料はないと思ってください。
また、メンテナンスフリーという言葉も絶対に有りえないので信用しないようにしてください。
何も知らない事を良いことに、
上記のような甘い言葉で、高額な請求をするほか、施工不良を行う可能性があるので大変、注意が必要です。
特に訪問販売で上記のような事を言われた場合は、必ず相見積もりをするようにしてください。
アトモス塗料についてまとめ
今回は、少し特殊な塗料「アトモス」について解説させていただきました。
ここまで、長い間お疲れ様でした。
最後までご覧いただきましてありがとうございます。
本記事をご覧になる前に、疑問に思っていた事や気になる点があった方は、
少しは解決する事はできましたか!?
外壁塗装はたださえ高い買い物です。
メジャーなシリコン系塗料などと比較しても、かなり高価な塗料である「アトモス」を採用する際には様々な点で注意が必要です。
最後にも申しましたが、
必ず、施工業者の検討段階から慎重になってください。
施工不良やトラブルを起こさないためには必須なのでご注意ください。
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