Vカット補修とは!?外壁のクラック補修でのメリットやデメリットについて
外壁塗装における「Vカット」補修とは一体どのような作業なのでしょうか?
外壁のクラック(ひび割れ)を起こしている箇所を補修する際に、用いられる工法となっており、
採用する際のデメリットが存在しますので、今回はこちらを中心に、作業工程も合わせてご紹介していきたいと思います。
・外壁塗装における「Vカット」補修とは?
・Vカット補修の作業工程について
・Vカット補修のデメリットについて
・Vカットを採用する際の注意点
外壁塗装におけるVカット補修とは?
外壁は、常に外部からのダメージを受けています。
まだ、新築or中古物件を購入してから一度も外壁塗装を行っていないという方からすると、
そもそも外壁塗装や屋根塗装なんてそこまで深くは考えたことはないかもしれません。
しかし、昼間は紫外線、雨が降れば雨水にさらされ、
台風や地震がくればさらにダメージが蓄積されます。
また、お住いの地域によってはサビやすくなったりと、我々が思っている以上に常に劣化しています。
そんな外壁によく起こる劣化状態として、「クラック」と呼ばれる劣化が存在します。
このクラックとは、要は「ひび割れ」のことで、
たま〜に、道を歩いていたりすると、古いお家の外壁に日々が入っているのを見たことあるのではないでしょうか?
今回、ご紹介する「Vカット」補修というのは主にこのクラックを補修する工法になります。
では、具体的にはどのような方法で補修していくのでしょうか?
Vカット補修はどうやって行うの!?
外壁にひび割れが起きている場合、必ず「Vカット補修」を行うというわけではなく、
劣化が浅いような場合は、補修剤を充填することで処理を行いますが、
傷が深いような場合は、専用の機器を使用してクラック部分に沿って溝を掘ってから補修剤を充填する必要があります。
この時にV字に溝を掘っていくことで「Vカット」補修と呼びます。
V時に掘ることで、より補修剤の充填がしやすくなるだけでなく、
接着する面積が広くなることでより、しっかりと密着するためです。
基本的に、削った部分にシーリング剤を注入する方法で補修を行っていきます。
クラックにはすべてVカットが採用されるの?
小さなクラック(ひび割れ)を発見してしまい、業者にお願いして補修をしてもらう場合、
どんなに小さな劣化でもVカットが補修されるというわけではありません。
クラックの補修には主に2パターンの方法があり、
・ヘアークラック(表層のひび割れ)
・構造クラック(深いひび割れ)
があります。
Vカットが採用される場合は、このうち深い割れが発生している場合のみです。
外壁の「Vカット」補修の作業工程について
主に、クラックが深い場合に、採用されるVカット補修ですが、どのような工程で作業が行われるのでしょうか?
今から、実際にどのような工程内容となっているのかご紹介していきます。
1,Vカット専用の機器でクラック部分を削る
主に、深いひび割れ箇所を専用の機器を使って、V字に削っていきます。
カット時は、粉塵が発生します。
2,削った部分を補修剤で充填
先ほど、削った部分に接着剤である「プライマー」を塗っていきます。
これは、シーリング材をしっかりと密着させるためのものです。
そして、このプライマーが乾燥したことを確認してから、シーリング材(コーキング剤)で充填していきます。
その後、ヘラで抑えて均一にしていきます。
3,下地調整
補修剤を充填し、ヘラで抑えたら下地調整材でならしていき、その上からシーラーを塗ります。
4,外壁塗装
すべての工程が終了したら、外壁と同じ色の塗料を塗装して終了です。
今回は、作業工程を大まかにご紹介させていただきました。
実際には、お家の劣化状態などを見て作業内容が多少異なる場合もあります。
ただ、主には上記のような工程で作業を行っていきます。
Vカット補修のデメリット
ここまで、外壁塗装で採用されているVカット補修がどのような工法なのかをご紹介してきました。
しかし、クラック(ひび割れ)を補修するのに素晴らしい工法ではあるのですが、
やはり、デメリットは存在します。
では、一体どのようなデメリットがあるのでしょうか?
1,美観(見た目)に大きく影響される
このVカット補修は、外壁のさらなる劣化を防ぐためにはとても素晴らしい工法です。
しかし、クラック(ひび割れ)を起こしている箇所のみ補修することで、
どうしても仕上がりにムラができてしまいます。
といのも、外壁は常に外部からのダメージを受けており、
塗装をしてから時間が経てば経つほど、その色味は変化していきます。
したがって、前回の塗装時と同じ塗料の色を使用したとしても、色味が若干異なってきます。
そのため、補修した部分だけ微妙に浮いてしまい、やや美観を損なってしまいます。
2,費用(価格)が高くつく
2つ目のデメリットを挙げるとしたら、やはりコスト面でしょう。
お客様にとって一番重要視したいのはやはり「価格(費用)」なので、明らかなデメリットになってくると思います。
では、何故コストが高くつくのでしょうか?
外壁塗装を行う際には、「足場の設置」が欠かせません。
特に高い箇所での作業には足場がないと職人さんの安全性や仕上がりにも影響してきます。
そのため、基本的には外壁塗装を行う際には足場を設置します。
しかしこの足場の設置、以外と高いんです。
というのも、多くの業者が足場の設置は別業者に下請けに出しているためどうしてもここだけは高い費用がかかります。
つまり、クラック(ひび割れ)の補修のためだけに工事を行うとその分、足場代がかかります。
しかし、今回補修しなかった外壁もいずれかは劣化がきて塗り替えが必要となります。
ということは、通常より余計に費用がかかるということです。
Vカットを採用する際の注意点
前項のVカット補修のデメリットでもご紹介した通り、
仮に、業者からVカット補修を勧められた場合には、美観が損なわれるということに注意してください。
やはり、一部分のみ補修するということは、跡が目立ちやすいです。
とても、丁寧が業者で補修跡がなるべく目立たなくするように、配慮してくれる場合もあるとは思いますが、
それでも基本的には跡が目立つと思っておいた方が良いです。
また、
すべてのクラック(ひび割れ)部分にVカットを採用するわけではなく、
ヘアークラックという表面上の軽い劣化であれば、フィラーやシールの擦り込みで対応します。
さらに、
一部分の補修だと価格もトータルで高くつきます。
美観や費用面などすべての事を考慮した上で採用するかどうかを検討ください。
外壁塗装におけるVカット補修についてまとめ
今回は、外壁塗装で採用されるVカット補修についてご紹介させていただきました。
必ずしも採用されるわけではありませんが劣化が深く、予算的に今はあまりお金がないという場合や、
将来的に劣化が進行する恐れがあるという場合に採用されることがあります。
ただし、現在ではUカット補修と呼ばれるU字に削る工法の方が主流になってきています。
これは、U字の方がシーリング材を充填できる面積が広いためです。
また、クラック部分が深い場合にはDIYで補修を行うことは危険です。
そのような場合には、必ず業者にお願いして補修をしてもらいましょう!
施工が甘いとそこから雨水などが侵入して深くまでダメージが進んでしまう可能性もありますのでご注意ください。
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