見切り縁(みきりぶち)とは?役割や種類について解説
外壁塗装や屋根塗装で耳にする「見切り縁(みきりぶち)」ってどんな意味?
どのような役割があるのか、そしてどのような種類があるのかなど、
建築用語としての「見切り」について詳しく解説していきたいと思います。
実は名脇役と言えるような役割をになっている!?
・見切り縁とは何かについて
・見切り材の種類について
見切り縁とは?
あなたは「見切り縁」という言葉をご存知ですか?
ちなみに読み方は「みきりぶち」と読みます。
外壁塗装などの建築業界ではよく耳にするワードですが、そもそも業界とは無縁の方にとっては中々聞き慣れないですよね。
まず結論ですが、
「見切り縁」とは、天井や壁など、異なる部分が接する部分に設置する部材のことです。
見切り縁の種類と役割について
あらゆる場所の接する部分に設置される「見切り縁」ですが、種類は一種のみではありません。
というのも、設置する場所によって様々な名称があります。
ここでは、その種類についてご紹介していきたいと思います。
回り縁(廻り縁)
回り縁(廻り縁)は、
天井と壁の接する部分に設置する見切り縁のことです。
こちらは、天井と壁を区切るために設けられる部材で周囲の二方以上に設置されます。
幅木(はばき)
幅木(はばき)は、
壁と床の取り合い部分に設置される見切り縁のことです。
こちらは、壁の損傷や汚れを防ぐ役割を担っています。
また、デザイン的な面も持ち合わせています。
畳寄せ
畳寄せ(たたみよせ)は、
壁と畳の間に入れる部材のことです。
こちらは、真壁の和室などで畳と壁の間にできる隙間を埋める役割があります。
雑巾ずり
雑巾ずり(ぞうきんずり)は、
壁と床が接する部分に設置される部材のことです。
こちらも壁の汚れや損傷を防ぐ役割があります。
そもそも「見切り」とは?
まず、「見切り」とネットで調べてみると以下のような意味合いが出てきます。
『仕上げの終わりや、複数の仕上げの取り合い部分、またはその納まりのこと。』
今回はネット検索の結果をご紹介しましたが概ね間違っていません。
中には、「見切る」という言葉から、
「思惑通りにいかない事で、建玉整理すること」なんて思った方もいるでしょう。
文字の意味合いとしてはどちらとも取ることができます。
今回は「外壁塗装」などを含める建築業界における「見切り」はどうなのかという立場から説明させて頂くと、
このような場合の意味合いとしては、
『天井と壁の接する部分や、壁と床の接する部分などが接した部分のこと』だと言うことができます。
見切り材の種類は!?
様々な箇所の接する部分に設置される「見切り材」ですが、
見切り縁以外にもいくつかの種類が存在します。
例えば、壁に設置される見切り材としては、見切り縁や壁見切り材が挙げられるほか、
床に設置される見切り材では、床見切り材などが挙げられます。
上記のように「見切り材」だけでも数種類存在することがわかります。
それぞれ壁の保護やデザイン面においてもとても重要な役割を担っています。
見切り縁についてまとめ
本ページでは、外壁塗装など建築業界で使われる「見切り縁」について解説していきました。
どのような物なのか分からなかったという方に少しでも理解して頂けるように、
ご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
私もまだこの業界に入る前は、そんな深くは注視したことすらなかったのですが、
今では見切り縁ひとつで、その職人さんの腕前が分かるようになりました。
というか気になってしまうようになってしまいました。笑
実はあまりよく見られない箇所だからこそ、重要だったりします。
本記事の初めに見切り縁のことを「名脇役」と記載しましたが、
まさにその通りで、この部材がなければ接合部分がむき出しになってしまい、
ビジュアル面でもあまり良くないだけでなく、下手をすると壁の損傷につながる恐れがあります。
またデザイン面で言えば、色の配色はとても大切だったりします。
壁との配色の相性など、よく検討した上で設置しないと以外とイメージと違ったなんてことも・・・
是非、これからリフォームや外壁塗装などを行う方は参考にしてみてください。
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