外壁塗装におけるケレン作業とは?種類や単価などその役割をご紹介
「外壁塗装におけるケレン作業とは?」
外壁塗装をこれから行おうと思っている方やすでに見積もりを出された方の中に上記のような疑問を抱いた方も多いのではないでしょうか?
本記事ではそんな方に向けて、ケレン作業とは何か、その種類や単価、そして外壁塗装における役割などをご紹介します。
・ケレン作業とは?
・外壁塗装におけるケレン作業の目的や役割とは?
・ケレン作業の種類と単価について
・ケレン作業で使用する道具について
・ケレン作業について注意しておきたいポイント
外壁塗装におけるケレン作業とは?
まず、そもそも「ケレン」とはなんなのでしょうか?
外壁塗装におけるケレン作業とは、塗装作業を行う前に、ヤスリや専用工具を使用して、
外壁や屋根の鉄部のトタンなどの汚れやサビ、そして古くなった塗膜を落とす作業のことです。
主に、塗装前に行う下地処理となります。
このケレン作業を怠ることで後々、仕上がりに違いが発生するとても重要な作業となっています。
外壁塗装におけるケレン作業の目的や役割とは?
では、ケレン作業がどのような事なのかがわかったところで、実際に行う事でどのような目的や役割があるのでしょうか?
これから一緒にそれを見ていきましょう!
1,付着した汚れやサビを落とす役割
外壁や屋根に汚れまたサビなどがある場合は、そのまま塗装をする事はできません。
これらをしっかりと落とす事で、塗膜がしっかりと密着して綺麗に仕上がります。
また、鉄部分に発生したサビに関しては綺麗に落とさないと再び発生してしまうので事前にしっかりと落としておく必要があります。
2,旧塗膜を落とす役割
外壁も屋根も前に塗装を行った時の塗料が付着しているはずです。
この古くなった塗膜をしっかりと落とさないまま、新しい塗料を塗布したところですぐに剥がれてしまいます。
そのため、しっかりと旧塗膜を事前に落としておかなければいけません。
ケレン作業をしっかりと行う事で、これらの不必要な塗膜まで落とす必要があります。
3,仕上がりを美しく綺麗にする役割
外壁や屋根はケレン作業を行わいと、凹凸がある状態であり、そのまま塗装を行うと美観も悪くなります。
また、しっかりと水平にして塗装しないor旧塗膜や汚れなどが残っている状態で上から新たに塗装をしてしまうと、
綺麗に塗膜が密着せずに、汚い見た目はもちろん、劣化も早まってしまいます。
4,長持ちさせる役割
4つ目の役割に関しては、上記の3つの役割のトータル的な考えになりますが、
綺麗に汚れやサビ、そして古い塗膜を落とし凹凸をなくした状態で、
しっかりと新たな塗料を使用して塗装する事で、より長持ちする状態を作り上げる事ができます。
ケレン作業の種類と単価について
では、外壁塗装や屋根塗装において、ケレン作業とは1種類だけなのでしょうか?
いえ、実はいくつかの方法がありますのでその種類についても詳しく解説していきます。
1,1種ケレン作業
外壁の鉄部分の劣化や腐敗などが激しい場合に行われる作業となります。
1種では、主に「プラスと工法」を採用し、研削剤やを吹き付けて、金属面のサビや汚れを落とす作業となります。
ただし、1種ケレン作業においては環境保全やその他の問題から一般家庭で採用される事はありません。
仮に、一般住宅で1種を採用するほどの腐敗や劣化が見られる場合にはケレンではなく部材の交換で対処することになります。
2,2種ケレン作業
2種では、薬剤などは使用せずに電動工具及び手動工具を使用することで、サビや汚れ、
そして旧塗膜などを落としていく作業方法になります。
主に、「ワイヤーホイール」、「ディスクサンダー」、「ブラシ」、「ハンマー」などの電動工具を使用します。
サビなどの劣化が進行しており、その面積が全体の30%以上である場合に採用されます。
3,3種ケレン作業
3種ケレン作業は、一般住宅でよく使われる工法になります。
サビが比較的少ない状態であり、塗膜があまり劣化していないような状態の時に採用される事が多いです。
主に手作業で行われ、劣化した塗膜を落としていきます。
サビの発生面積が30%未満〜5%ぐらいの場合は3種が採用されるでしょう。
4,4種ケレン作業
4種ケレン作業は、ほとんどサビが見られないような場合に採用される工法となります。
主に、手作業で行われ電動工具などは使用しません。
基本的に紙ヤスリなどを使用して、綺麗に汚れを落としていきます。
ケレンの単価一覧
種類 | 単価/m2あたり |
---|---|
1種ケレン作業 | 一般住宅で使用されることはありません。 |
2種ケレン作業 | 1500円〜2500円/m2あたり |
3種ケレン作業 | 500円〜1500円/m2あたり |
4種ケレン作業 | 200円〜500円/m2あたり |
ケレン作業で使用する道具について
では、実際にケレン作業を行うという時に使用される道具にはどのような種類が存在するのでしょうか?
1,電動工具
まずは、外壁の劣化状態がひどいような場合に使用される電動工具からです。
電動工具には、「ワイヤーホイール」、「ディスクサンダー」、「パワーブラシ」、「ニューマチックハンマー」などが挙げられます。
これらの強力な道具を使用することで、酷い劣化状態を綺麗に落としていきます。
2,手動工具
次にご紹介するのは主に手を使用して行う道具になります。
主なものには、「スクレーパー」、「ヤスリ」、「ワイヤーブラシ」などが挙げられます。
「スクレーパー」というのは、塗膜やサビなどを落とすのに素晴らしい活躍をしてくれる工具です。
また、紙ヤスリはあまりひどくない部分を擦って落とす道具ですね。
我々にも馴染みがあるのではないでしょうか?
そして「ワイヤーブラシ」は、繊維質のスポンジであり、紙ヤスリではできない箇所で大活躍する工具となっています。
また今回は省きましたが、
場合によっては専用の薬剤を使用して行われる場合もあります。
ケレン作業について注意しておきたいポイント
これから実際に外壁塗装や屋根塗装が始まるという方に向けて、ケレン作業についての注意点をご紹介していきたいと思います。
これを押さえておくだけで、安心して工事期間が迎えられるかもしれません。
1,見積書に「ケレン」という文字があるかチェックしよう
外壁塗装において、とても重要な役割を担っている「ケレン」ですが、実はとっても省かれやすい作業工程になります。
仮に、悪徳業者にお願いしていた場合、適当に済ませるorそもそもしないということで、
酷い仕上がりになってしまう可能性があります。
したがって、騙されないためにも見積書に「ケレン」という作業が入っているか確認することが重要です。
そもそも「ケレン」というのはサビを落とす作業です。
そのため、業者によっては異なるワードで見積書に記載する場合もあります。
もし、見積書のチェックで不安になった場合には、業者に直接ケレン作業があるかどうかを確認しておきましょう。
長持ちするお家にするために行う工事ですので、事前のチェックは欠かせません。
外壁塗装におけるケレンについてまとめ
まずは、最後までご覧いただきましてありがとうございます。
ここまで長い間、お疲れ様でした。
本記事をご覧になる前に、疑問やお悩みを抱えていたと思いますが何かしら解決の糸口は見つけられたでしょうか?
そもそも「ケレン作業」とは何のこと!?
この疑問についてはすぐに解決できましたね。
「どうせそんな大した作業じゃないでしょ」
こんな風に思っている方も沢山いるとは思いますが、塗装面を綺麗にしなければ新しい塗料も当然ながら、
しっかりと密着せずにすぐに剥がれてしまいますよね。
「大した事はあるんです。」
今回のように外壁塗装・屋根塗装では細かい重要な作業しかありません。
まずは、信頼できる業者にお願いして、しっかりと業者と相談しながらベストな状態を作っていく事が重要となります。
高い買い物だからこそ、そう考えるべきではないでしょうか?
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