羽目板の外壁塗装の特徴とメリット&デメリットを解説
羽目板を使っている外壁の塗り替え時期っていつがベスト?またどのような特徴があるのでしょうか?
木目調のデザインが好きだという方や、現在まさにこの木材を採用しているという方に向けて、
長い歴史がある羽目板のメリット&デメリットや施工方法などについて解説していきたいと思います。
・羽目板ってどんな素材なのかについて
・羽目板の塗り替え時期やメンテナンス時期について
・羽目板の種類について
・羽目板の外壁塗装の費用に関して
・羽目板を使った外壁塗装の施工方法について
・羽目板を使うメリット&デメリットについて
外壁塗装における羽目板とは?どんな素材?
あなたは「羽目板」と聞いてどのような物か想像することはできますか?
ちなみに、読み方は「はめいた」と読み、意味合いは「張るための板」です。
木目調でとても綺麗な美観に仕上げることができます。
外壁塗装においてこの「羽目板」が使われているお家というのは、
現在ではほとんど見ることはありません。
しかし、とても長い歴があり、昔は杉の羽目板がよく使われていました。
高温多湿である日本にはとても合っており、
断熱効果や湿度の調整効果などの面から見てもとても優れている素材と言えるでしょう。
羽目板のメンテナンス&塗り替え時期は?
羽目板を使った外壁のメンテナンスは、約3年〜5年に一度必要です。
通常の外壁塗装では、おおよそ10年に一度ですが、何故少し短いのでしょうか?
羽目板は木材ですので水分を含むことで伸縮します。
そのため、雨が降るたびに水分を吸収して膨張し、感想すると収縮します。
これらによって、塗料が剥がれやすくなったり、板が割れてしまったりします。
また、羽目板のつなぎ目から雨水が侵入することもあり、
通常より、短いスパンでメンテナンスが必要になってきます。
ただし、木材はとても丈夫であり、きちんとメンテナンスをすることで
100年以上は耐久すると言われています。
羽目板の種類について
羽目板には、使われる木材の種類がいくつかあります。
また、節と呼ばれる模様の種類もいくつか存在します。
ここでは、代表的な種類についてご紹介していきたいと思います。
木材の種類
また、それだけでなく木目の美しさや耐水性の面でも優れています。
ただし、その機能面の高さからお値段は少し高くつきます。
節
羽目板を外壁に使用するメリット&デメリットとは?
羽目板がどのような特徴があるのかが少しだけ分かってきたかと思います。
では、実際に外壁に採用するに際して、どのようなメリットが得られるのでしょうか?
また、使用する際に発生するデメリットについても合わせて解説していきたいと思います。
では、利点とマイナスな面を見ていきましょう。
羽目板のメリット一覧
・自然な木目調でデザイン・美観ともに美しくすることが出来る
・断熱効果が得られる
・調湿効果が得られる
・メンテナンスを行うことで高い耐久性が実現する
・環境に優しい素材である
・重量があまりなく、自然的な美しさを感じることが出来る
羽目板のデメリット一覧
・メンテナンスが通常の外壁に比べて短い
・水分を吸収しやすい特性から破損や塗装の剥がれが生じやすい
・メンテナンスの頻度がその他の外壁より多いためコストが高くなる
・きちんとメンテナンスをしないと劣化が早まる
・日差しに弱いという特徴がある
・木材のため、燃えやすい
羽目板の外壁塗装の費用はどのくらい?
羽目板を使った外壁は通常のものよりメンテナンスが必要となるとご説明しました。
いくら外観が美しいと言っても、あまりにコストが高いのであれば、
採用するメリットはほとんどないと感じる方も多いでしょう。
では、実際にいくらくらいのコストがかかるのでしょうか?
費用相場は工事内容によって異なる
羽目板の外壁のメンテナンスには、
そのまま「外壁塗装」を施して終了する場合と、劣化が激しい場合におこなる「張り替え」の2通りがあります。
ただし、羽目板のメンテナンス時には通常より下地処理に時間がかかる場合が多く手間がかかります。
しかし、材料費だけで言えばモルタルなどと比較すると安価で済むことが多いです。
そのため、工事内容によっても費用が変わってきますが、
外壁塗装のみだという仮定ですと「〜100万円程度」と思っておいていただければ良いと思います。
羽目板の外壁塗装の施工方法について
羽目板の外壁を採用する際には、その他の外壁と比較して異なる施工方法で実施されるのでしょうか?
実際に、どのような流れで行うかですが、これは通常と特に変わりありません。
ただし一部については、その他の外壁に比べて作業が大変ですのでサクッと施工方法についてご紹介していきます。
1,下地処理作業
実は、羽目板の外壁塗装においてはこの「下地調整」の作業が特に重要です。
この工程では、旧塗膜をしっかりと削り落として、
新しく塗る塗料をしっかりと密着させるための準備と言えるでしょう。
ケレン作業のみで綺麗にならないような場合には、
専用の除去液などを使用して綺麗にしていきます。
また、この時あまりに羽目板が劣化している場合には、張り替えを行うことがあります。
2,下塗り・中塗り・上塗り
下地処理が終了すると、いよいよ塗装作業に入ります。
外壁塗装では、通常3回の塗装を行います。
「下塗り」・「中塗り」・「上塗り」の3工程を行うことで、しっかりと塗料を密着させていきます。
その中でも下塗りは特に重要であり、
羽目板と仕上げ塗料を密着させるために必須の工程となりますので、しっかりと行います。
あとは、中塗り・上塗り塗料を木材にあったものを使用して、
綺麗に塗装すれば完成です。
施工方法とは関係ありませんが、
羽目板には、防虫性や防腐性の高いオイルステイン系の特殊塗料が使われることもしばしばあります。
また、サイディングボードを張り付ける場合もあります。
羽目板の外壁塗装まとめ
本ページでは、羽目板を使った外壁の特徴やメリット&デメリットについて解説させて頂きました。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
ここまで、長い間お疲れ様でした。
本記事をご覧になる前に、羽目板について気になっていた点があるという方や、
採用しようか迷っているという方は少しでも解決することはできましたか?
今ではあまり使われることもなくなった「羽目板」ですが、
長い歴史があり、日本の気候にはピッタリで、雰囲気も出せる素晴らしい資材です。
ただし、デメリットも多く、実際に使用する機会は少なくなっています。
しかし、日本古来の伝統的な建築物には使用されていることも多く、
知識として頭の片隅に入れておくだけでも価値はあると思います。
今回は、羽目板について解説しましたが、
現在、別のことでお悩みであるという方も気軽に外壁塗装フォーラムにご相談ください!
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