ダブルトーン塗装とは!?工法や費用相場、手順などを解説
外壁塗装における「ダブルトーン塗装」という工法ってどのようなものなのでしょうか?
なんとなくで注文してしまうと大変なことになりかねないので、しっかりとどのようなものなのかを知っておく必要があります。
本ページでは、これから塗装工事を行う予定の方に向けて、
ダブルトーン塗装がどのようなものなのか?、施工する際の費用相場や工程などをご紹介していきたいと思います。
今、注文するかどうか悩まれている方は是非最後までご覧ください。
・通常の塗装工事よりやや割高になる傾向にある。
・施工期間もやや長くなりがち。
ダブルトーン塗装って何?
外壁塗装を行ったことがあるという方はなんとなくどのような工事なのか把握していることでしょう。
対して、まだ一度も経験されたことがないという方にとっては、
なんとなく外壁などを塗料で塗る作業といったところでしょう。
そんな外壁塗装ですが、
工法の一つに「ダブルトーン塗装」というものがあるのはご存知でしょうか?
恐らく、初めて聞くという方の方が多いかなと思います・
言葉の意味から読み取ると、
なんとなく、2つのカラーの塗料を使い分けるようなイメージだと思います。
これはあながち間違っていないです。
では、実際にどのような工法なのかご紹介していきます。
ダブルトーン塗装は外壁と目地の色を塗り分ける工法
ダブルトーン塗装とは、
外壁面と目地の色を変えて塗装を行う工法となります。
また、別の色を重ね塗りしていく工法でもあります。
ダブルトーン塗装が施工できる外壁について
ダブルトーン塗装は、
どのような外壁材であっても施工ができるというわけではありません。
基本的には、凸凹した表面の外壁材のみに施工を行います。
さらに、
目地がない外壁についても色分けができないため、
基本的には、ダブルトーン塗装ができません。
オススメできる外壁材は、
「窯業系サイディング」となっており、このような外壁材を採用している場合には、
ダブルトーン塗装を選択することも十分に可能となります。
ダブルトーン塗装のメリットについて
ダブルトーン塗装を施工すると、
目地の色と外壁の色が異なることや重ね塗りによって、立体感がでて、
高級感が一際目立つような仕上がりになるのが特徴です。
レンガのような風合いを出すことができますので、
他の住宅と差別化することができる他、お洒落なイメージを出すことができます。
さらに、
重ね塗りを行うことで、少し耐久性が高まるのもメリットの一つです。
費用および施工期間は伸びますがメリットも大きい工法となります。
ダブルトーン塗装は4度塗りが基本
通常の外壁塗装は、3度塗りが基本となります。
これは下塗り、中塗り、上塗りと3階の塗装工程を経ることで、
塗膜がしっかりと密着して、塗料の耐久性を十分に発揮することができるからです。
対して、ダブルトーン塗装の場合には、
上塗りを終えた後に、表面塗りと行って仕上げ塗装を行うのが基本となります。
そのため、4度塗りとなってしまいます。
このことで発生するデメリットとして、
塗装回数が増えることで、施工期間が延長すること、費用が高くなることが挙げられます。
通常塗装より、塗装回数も施工工程も増えれば当然ですよね。
この点をデメリットとして大きく受け止めるか否かの問題だと思いますので、
施工を検討する際には、こう言った面もしっかりと把握した上で検討してみてくださいね。
ダブルトーン塗装とツートン塗装の違いについて
よく外壁塗装で聞くツートーン塗装とダブルトーン塗装って何が違うのでしょうか?
結構、混同されることが多いので今から二つの工法の違いについてご紹介していきたいと思います。
ツートーン塗装について
ツートーン塗装は、
街中でもよく見る部分によって完全に色を塗り分けた工法となっており、
1階部分と2階部分の外壁で完全に色が異なるようなデザインに仕上がります。
特徴としては、
重ね塗りをするわけではないので、通常と同じで3階塗りで終了します。
ただし、家の配色を選ぶことで差別化を図りやすいといったメリットもあります。
ダブルトーン塗装について
ダブルトーン塗装は、
色を重ね塗りして立体感を出す工法となっており、
外壁部分と目地部分でも色を塗り替えるのが特徴となっています。
ツートーン塗装では出せないような立体感を出せるのが特徴的で、
凹凸のある外壁材にしか塗装できないという特徴もあります。
ダブルトーン塗装の費用相場について
通常の外壁塗装とダブルトーン塗装を行った場合で、
どのぐらいの違いがあるのでしょうか?
ここではダブルトーン塗装を行った際の費用相場について解説していきたいと思います。
ダブルトーン塗装の費用相場一覧(30坪の場合)
施工期間 | 約12日間程度 |
---|---|
施工費用相場 | 70万円〜80万円 |
上記の表はあくまで一例にすぎず、
施工面積、塗料のグレード、外壁材によって変動があります。
費用相場ということで一般的な金額に留めています。
通常の外壁塗装に比べてどれくらい高いのか?という問題ですが、
実際のところ10万円〜20万円程度が高くなるといったところです。
もちろん、これも条件によって変動があります。
ダブルトーン塗装の施工手順について
ダブルトーン塗装を行う際には、どのような工程(手順)で行うのかをご紹介していきます。
工程1:高圧洗浄
まずは、外壁や屋根に付着した汚れなどを取るために、
高圧洗浄機を使って、綺麗に洗浄していきます。
この時に、苔やホコリなどを綺麗にとっておく必要があります。
基本的には半日〜程度の作業で終了します。
工程2:養生
塗料が飛び散らないようにするために、家全体を養生します。
飛散防止シートやその他の塗料が飛び散ってはいけない場所を養生してガードします。
この作業を適当にしてしますと、予期せぬトラブルになる可能性があるため慎重に行います。
工程3:下地処理
塗装前には、
塗装面をしっかりと綺麗にする必要があるため、高圧洗浄が終わったら、
ひび割れなどがあれば補修し、古いシーリングなどを除去して、
新たなコーキング剤を入れておくなどの作業が必要となります。
下地処理をきちんとしないと塗膜の密着がしっかりとできず、塗料のノリが悪くなります。
工程4:下塗り
まずは下塗りと言われる塗装を行います。
これは上塗り塗料をしっかりと密着させるためにも必要な工程となります。
上塗り塗料との相性が良い塗料を選ぶ必要性や乾燥時間をしっかりと守る必要があります。
工程5:中塗り
次は中塗りです。
ダブルトーン塗装では、いわゆる目地塗りとなります。
こちらがベースカラーとなるので重要な作業となります。
工程6:上塗り
上塗り作業2回目となります。
ここで重ね塗りを行なって、しっかりと塗膜を密着させていきます。
工程7:表面塗り(仕上げ塗り)
最後は仕上げ塗りと言われる作業になります。
ここでは目地には塗装をせず、外壁面にだけ塗装をしていきます。
この作業で色分けをしていきます。
番外編:クリアー塗装
これは必ずではありませんが、必要に応じて、クリアー塗装を行います。
サイディング、モルタル・タイル・コンクリートなどの外壁材を採用している場合には、
このクリアー塗装をする必要があります。
必ず行うわけではないので、基本的には4度塗りとなります。
ダブルトーン塗装についてまとめ
本ページでは、
外壁塗装などで施工される工法の一つ「ダブルトーン塗装」をご紹介していきました。
最後に今回の内容をまとめていきたいと思います。
- ダブルトーン塗装は、重ね塗り塗装および目地と外壁面の色分けをする工法。
- 塗装工程は、4度塗りが基本。(場合によって最後にクリアー塗装を行う場合もある)
- ダブルトーン塗装の費用相場は、通常の塗装時より割高になり、施工期間も長くなる。
- ダブルトーン塗装のメリットは、立体感や高級感が出るところ。
今回は、あまり聴き慣れない「ダブルトーン塗装」について解説していきましたが、
最後までご覧になっていただけましたか?
意外とツートーン塗装は分かっていても、
ダブルトーン塗装についてはよく分かっていないという方は多いと思います。
仮にもし今ダブルトーン塗装を検討しているのであれば、
まずはよく考えた上で依頼するようにしましょう。
その上で依頼する業者も選別するようにしましょう。
お洒落にするのも非常に良いですが、
まずはトータルコストを下げることや家にあった塗料を使うことなど、
ダブルトーン塗装を考える前に、大切なことをしっかりと検討した上で採用してくださいね。
埼玉県にある外壁塗装フォーラムでは、
経験豊富なスタッフ陣が丁寧に施工&アフターケアを行っています。
どんなに小さなご相談でも無料で受け付けております!
また、現地調査なども無料で訪問させていただいています!
初めて外壁塗装を行うという方や、業者選びで迷っている方は、まずは気軽にお問い合わせください。
ご相談や、お見積もりに関しては、お電話&当サイトのお問い合わせフォームよりお受けしております。
お電話の際は、HPを見たと一言ください。