セメント瓦の屋根塗装費用とメンテナンス時期について解説
セメント瓦の屋根の塗装費用ってどれくらいかかるのだろうか?
また、メンテナンスをするのはどれくらいの頻度で行うのがベストなのだろうか?
こんな疑問をお持ちの方に向けて、本ページではセメント瓦の特徴から劣化症状、費用相場などをご紹介していきます。
これから屋根塗装をする事を検討している方は最後まで必見です。
・セメント瓦はセメントと砂を混ぜて作った瓦
・約10年を目処に塗り替えが必要
・費用相場は40万円〜80万円程度
・劣化症状は、主に3つ
セメント瓦とは?
あなたのお家の屋根はどんな素材でしょうか?
瓦屋根であると言う方は多いと思いますが、中でも「セメント瓦」であると言う方は少なくないでしょう。
この「セメント瓦」とは、セメントと砂を混合させて作った瓦の事を指します。
一昔前までは、
価格面た軽量さから採用されるケースが多かったものの、
現在は、さらに耐久性や価格帯でも利点が多い屋根材などが使われる事が多いため、
新たに採用してお家を建築すると言うケースはほとんど見られなくなりました。
軽量&低価格の屋根材
「セメント瓦」は、
軽量である事、低価格である事が特徴的な瓦となっています。
また、1枚ずつ施工するために均一性に優れていると言う面があります。
ただし、
後述しますが、メンテナンス性の悪さから、
現在では、ほとんど新規採用されるケースは無くなっています。
セメント瓦のメリット&デメリット
メリット |
・形状やカラーの種類が多く、デザイン性に優れている ・セメントと川砂を混ぜて作っていることから「耐火性」に優れている |
---|---|
デメリット |
・衝撃に弱く、ひび割れなどを起こしやすい ・表面の塗装が必要なため、メンテナンスを定期的にしないといけない |
「セメント瓦」は、
和瓦と違って、表面を塗装することによって、その耐久性を高めています。
そのため、敵的なメンテナンスを行わないとどんどん劣化してしまうと言うデメリットがあります。
大して
形状などの選択肢が多いため、デザイン性には優れているので、
人とは異なったデザインにしたいと言う方には向いているかもしれません。
セメント瓦の劣化症状
「セメント瓦」は、
塗装が必要な屋根材となっており、定期的にメンテナンスをしないと、
どんどん水を吸い込んでしまって、様々な劣化が見られます。
この劣化を放置することで、
弊害が起きてしまって、結果的に大きな損害を被ることになってしまいます。
したがって、
メンテナンスをしっかりと行わないといけない屋根材なのです。
今から屋根塗装をしないと起こる劣化症状についてご紹介していきたいと思います。
色あせや変色
「セメント瓦」を使っているかどうかに関わらず、
新築時や塗り替え当初は、綺麗であった屋根ですが、
経年劣化によって、だんだんと変色や色あせを起こしてきます。
これは、劣化症状の第1段階といったところでしょう。
すぐに塗り替えが必要なわけではないですが、
そろそろメンテナンスの時期が近づいている事を現しています。
現状、屋根を見たときに、
なんとなくですが、新築時と比較して色が変わっているような気がする場合には、
なるばく早いうちに、塗り替えを検討してみてください。
塗膜の剥がれやひび割れ
「セメント瓦」の塗膜が剥がれてきてしまって、
塗料の効果がなくなった状態であると、
雨水をそのまま吸水してしまいます。
水分を含むと膨張し、乾燥すると収縮するので、
これらの動作を繰り返すうちに、徐々に塗膜の剥がれやひび割れを起こしてしまいます。
ちなみに、
「セメント瓦」のひび割れが進行すると、屋根から落下してくる可能性もあり、
下にいる人に当たってしまうと、場合によっては死に至る可能性もあります。
したがって、
このような状態である場合には、早急な補修が必要となります。
現在の状況はいかがでしょうか?
カビやコケの発生
「セメント瓦」の表面にカビや苔などは発生していませんか?
なんとなく、茶色のブツブツがあるような気がすると言う場合、
それは恐らくですが、広い面で繁殖しているでしょう。
表面にカビやコケなどが発生している場合には、
既に屋根材の塗膜が剥がれてしまっており、防水性がない状態であるため、
こちらもまた早急な塗り替えや補修が必要となります。
セメント瓦の補修費用相場について
「セメント瓦」を採用しており、
「そろそろ塗り替えの時期」であると言う方や「補修が必要な状態」であると言う方にとって、
どのくらいの費用がかかるのかは重要な問題ですよね。
実際にいくらぐらいかかるのか、
補修にかかる費用相場についてご紹介していきたいと思います。
シリコン塗料を使った場合の費用相場
屋根の面積 | 100㎡の屋根(30坪) |
---|---|
足場 | 140,000円 |
高圧洗浄 | 20,000円〜25,000円 |
下地調整 | 20,000円〜40,000円 |
塗装(下塗り、中塗り、上塗り) | 200,000円〜250,000円 |
フッ素塗料を使った場合の費用相場
屋根の面積 | 100㎡の屋根(30坪) |
---|---|
足場 | 140,000円 |
高圧洗浄 | 20,000円〜25,000円 |
下地調整 | 20,000円〜40,000円 |
塗装(下塗り、中塗り、上塗り) | 400,000〜500,000円 |
セメント瓦の塗り替え時期やタイミング
「セメント瓦」の塗り替えを検討しているが、
実際にどのタイミングで行うのがベストなのでしょうか?
塗り替えは10年を目処に行う
「セメント瓦」自体の耐用年数は30年〜40年程度と言われていますが、
これは塗装を定期的に行った場合の耐久性であり、
塗り替えをしなくてもそれぐらい保つ事ができると言うわけではありません。
結局は、塗装をしっかりと行わないと、
屋根材自体を痛めることになりますので、メンテナンスは必須でしょう。
気になる「セメント瓦」の塗り替えのタイミングですが、
基本的には「10年」を目処に行なっていただくのがベストでしょう。
もちろん、使用する塗料によってはもう少し持つ場合もありますが、目安はあくまで10年です。
長くても15年程度で一度行うべきです。
屋根は、
外壁と違って、紫外線や雨風などの影響を受けやすい箇所ですので、
塗膜の劣化もとても早いのです。
したがって、
10年を目安にメンテナンスを行うように心がけてみてください。
セメント瓦の塗装手順
実際に「セメント瓦」の塗装を行う際に、
職人が行なっている施工手順について簡単にご紹介していきます。
ちなみに流れは以下の通り。
- 1,高圧洗浄
- 2,下地調整
- 3,下塗り
- 4,中塗り
- 5,上塗り
1,高圧洗浄
まず、塗装面である「セメント瓦」の表面を高圧洗浄機を使って綺麗にしていきます。
屋根は、思ったよりも汚れており、綺麗に落とし切れないと、
施工不調を起こす可能性が高いため、しっかりと汚れを落とします。
また、
高圧洗浄を行った際には、しっかりと乾燥するまで次の手順にはいけません。
水分が乾くまで時間を起きます。
大体半日〜1日程度で乾きます。
さらに、
この時に補修が必要な箇所があれば、手作業で補修しておきます。
2,下地調整(処理)
高圧洗浄が終了したら、
「セメント瓦」のひび割れや交換が必要な箇所を補修していきます。
このような作業をまとめて「下地調整」と言います。
ひび割れなどを起こしている場合や、
隙間などがある場合、そのままにしておくと施工不良を起こします。
したがって、とても大切な作業になります。
3,下塗り
下地調整が終了したらいよいよ塗装に入ります。
塗装は、全部で3回行いますので、まずは1回目となる「下塗り」になります。
下塗りは、塗膜をしっかりと密着させるためにも必要となります。
「セメント瓦」に適した下塗り材を使用して、
下塗りを行なっていきます。
塗料を思いの外、吸い込む場合には2回塗りする場合もあります。
4,中塗り
下塗りが終わったら、中塗りに入ります。
中塗りと上塗りは、基本的に同じもので仕上げの塗装となります。
シリコン系塗料やフッ素系塗料など、お好みの塗料を塗装していきます。
5,上塗り
中塗りが終了したら3回目となる上塗りを行います。
この塗装作業も1回塗り終わったら、しっかりと乾燥させます。
乾燥には1日〜かかる事が多いです。
乾燥時間を適切に設けないと、
塗膜がしっかりと密着しないので、施工不良を起こしやすくなります。
セメント瓦の屋根塗装は優良業者に依頼しよう
「セメント瓦」の塗装をお願いする場合には、優良業者に依頼するようにしましょう。
どのような業者を選ぶべきか、簡単にご紹介していきます。
親切で丁寧な説明をしてくれる
現地調査に来て見積もりを出す際に、
丁寧に細かく説明してくれるような業者は、優良業者の可能性が高いです。
また、お客様が質問した箇所に対しても丁寧な対応をしてくれるかどうかも重要です。
見積書の名目が細かいか
見積書を出してもらった際に、どの名目にどのくらいの金額がかかるのか記載されていると思います。
その名目が「1セット」など、省かれて記載されていないかをチェックしましょう。
上記のような記載方法の場合には、優良業者でない場合もあります。
丁寧な業者ですと、
各項目の金額や詳細を細かく出してくれます。
どこにいくらかかるのか分かりづらい見積書の場合、
高額請求されている可能性もあるので注意が必要です。
施工実績がきちんとある
最後は、これまでに施行してきた実績をきちんと開示している業者である事です。
過去にどのような工事を行なってきたのか、
また、どれくらいの技術力があって、どのくらいの価格帯で工事をしてきたのかを把握するためにも重要です。
施行実績を開示してくれない業者の場合、
「悪徳業者」である場合もあるため、別の業者に見積もりを取る事をお勧めします。
セメント瓦の屋根塗装についてまとめ
本ページでは、
「セメント瓦」の屋根塗装についてご紹介していきました。
最後に今回のまとめを見ていきましょう。
まとめ
- セメント瓦は、セメントと砂を混ぜて作られた瓦のこと
- 昔はよく使われたが、現在はあまり新規では使用されていない
- 軽量でデザイン性に優れているものの、衝撃に弱くメンテナンスが定期的に必要
- 一般的な戸建ての場合の費用相場は40万円前後
いかがだったでしょうか?
現在は別の屋根材が主流となっていますが、
まだまだ使用されているお家も多い「セメント瓦」。
メンテナンスを適切に行うことで耐久性は保たれますが、
塗り替えなどを放置してしまうと、劣化がひどくなる事があります。
前回の塗装から、新築から10年以上塗り替えを行なっていない場合にはそろそろ検討してみてくださいね。
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