外壁塗装で必須のコーキングとは!?役割や費用、寿命などが知りたい
外壁塗装を行う際、耳にすることが多い「コーキング(シーリング)」とは一体どのような工事なのでしょうか?
実は、外壁塗装においては欠かせないとっても重要な工事となっています。
今回は、このコーキング(シーリング)という工事がどのような役割や効果をもたらすのか、またその費用相場や寿命などをご紹介していきたいと思います。
業者に任せっきりではなく、自らも事前に知識として知っておくことで、不安や疑問を感じずに工事を進めていくことができると思います。
外壁塗装におけるコーキング(シーリング)とは?
外壁塗装における、コーキング(シーリング)とは一体どのような工事となっているのでしょうか?
まずは、それぞれの意味から探っていきましょう。
その上で、どのような工事なのか、その役割などを一緒に見ていきましょう!
コーキングとシーリングの違いは!?
コーキングとシーリングって言葉を外壁塗装の見積もりを出してもらう際に初めて聞く方も多いと思います。
業者によって言い方が異なることもあるので、実際にどのような違いがあるのか分からないなんて方もいると思います。
では、まずはそれぞれの意味から調べてみましょう。
コーキングの意味
意味:水などを防ぐため、継ぎ目やすきまを埋めること。
シーリングの意味
意味:密閉、密封、封をするなど
コーキングとシーリングの意味を見てもらえればわかると思いますが、
意味合いは同じということになります。
外壁塗装においては、同じ意味と捉えていただいて構いません。
業者によって言い方が異なるというだけであり、実際には同じ工事になります。
また、ネットで実際に調べてみるとシーリング=コーキングと出ています。
■コーキングとシーリングの違いは?
業者によって言い方が異なるだけであり、意味はほとんど同じ。
外壁塗装のコーキング(シーリング)の役割とは!?
外壁塗装では欠かせない工事と言われているコーキング(シーリング)ってどのような工事なのでしょうか?
また、その役割とはどのようなものなのでしょうか?
まずコーキング(シーリング)材とは、
戸建ての住宅の外壁に使用されるサイディングボード、ALCパネルなどのつなぎ目にあるゴムのようなものになります。
もっと簡単に説明すると、窓のサッシの周りやお風呂の壁などの溝にあるようなゴム状のものになります。
この溝に埋め込まれているものがいわゆるコーキング(シーリング)材となります。
ちなみに、外壁塗装ではこの溝や繋ぎ目のことを「目地」と言います。
したがって、コーキング(シーリング)という工事は、この目地にコーキング材という液体を注入するというものになります。
そして、このコーキング(シーリング)をすることでどのような役割が得られるのかと言いますと、
例えば、ひび割れを起こしている箇所に、コーキング材を注入することでその補修が可能となります。
さらに、隙間を埋めることで雨などの外部からのダメージを防ぐ役割もあります。
また、サイディングボードやALCパネルの場合は、コーキング工事が必須となります。
■コーキング(シーリング)の役割
・雨などの外部からのダメージを防ぐ(耐水性・耐候性)
・外壁を長持ちさせる
外壁塗装のコーキング(シーリング)の寿命や補修する時期やタイミングなど
いざ外壁塗装で、コーキング(シーリング)を行おうとした時、実際にどのくらいの費用がかかるのか気になりますよね。
また、どのくらいの年数持つのかその寿命なんかも気になるところ。
実際に、どのくらいの相場なのか、耐用年数はどのくらいなのかを一緒に見ていきましょう!
コーキング(シーリング)の費用相場とは!?
外壁塗装でのコーキング(シーリング)工事をする場合、業者にお願いするパターンと自分でDIYをするパターンがあるかと思いますが、
今回は、業者に頼む時の費用相場についてご紹介していきたいと思います。
実際に、工事を行う場合以下の項目によって金額が変わってきます。
・使用するコーキング材
・施工する長さ(メートル)
・足場(必要ない場合も)
そして、あくまで大まかな相場として700円〜900円/mとなります。
ここに足場の設置料がかかる場合は、プラスとなります。
■コーキング(シーリング)の費用相場
・700円〜900円/m
※業者や施工内容によって異なる場合があります。
コーキング(シーリング)の耐用年数は!?
そして、次に気になるのがコーキング(シーリング)の耐用年数でしょう。
一般的には、寿命は5年〜10年程度と言われています。
しかし、この年数はあくまで一般的な耐用年数となっており、お家の立地条件などによって左右されます。
劣化が進むような環境にある場合は、5年程度となるかもしれませんし、
劣化が進みづらい環境に建っている場合は、10年程度持つかもしれません。
目安はあくまで10年とし、日々の劣化を定期的に確認するのが手っ取り早いかもしれません。
外壁塗装のコーキング(シーリング)の補修タイミングは?
費用や寿命が気になると、今度は私のお家はいつ頃補修すれば良いのかしら!?」なんて思うはずです。
外壁塗装の塗り替え時期の見極めと同じく、劣化状態をみればその最適なタイミングがわかるかもしれません。
例えば、ひび割れ、破断、肉やせなどとなります。
コーキング(シーリング)の補修タイミングその1:ひび割れ
地震などで振動が発生することによって、コーキングが建物の揺れに追従できず、ひび割れを起こしてしまいます。
このような状態になっている場合は、2年〜3年以内での補修が必要となります。
コーキング(シーリング)の補修タイミングその2:破断
ひび割れを放置することで、コーキングが断裂してしまいます。
破断してしまうと、元の役割や効果を発揮することができませんので、早急な対応が必要となってきます。
コーキング(シーリング)の補修タイミングその3:肉やせ
経年劣化によって、その名の通り、コーキングがやせ細ってしまう症状です。
また、剥離なども起きてくるとその役割を果たせなくなってしまうので、こちらも早急な補修が必要となってきます。
コーキング(シーリング)の寿命が来ても補修をしないと・・・
明らかにコーキング(シーリング)の補修が必要な劣化状態となっているのに、
そのまま放置をしているとひび割れや剥離した箇所から外壁に雨水などが侵入し腐食したりカビが生えてしまったりします。
あまりにも酷い場合には、大きな工事が必要となってしまい、金額面でも大きなダメージとなってしまいます。
外壁塗装のコーキング(シーリング)の工事方法とは!?
では、実際に外壁塗装のコーキング(シーリング)を行っていくとしてどのような工事方法があるのでしょうか?
一般的に、上記のような工事をする場合には、増し打ちと打ち替えの2パターンがあります。
では、具体的にはどのような工法となっているのでしょうか?
コーキング(シーリング)工法その1:増し打ちとは?
■概要
増し打ちとは、
既に、打ち込んでいるコーキングの上からさらに、新しいコーキング材を打つ工法となっています。
■メリット
コストを削減できる
■デメリット
コストを抑えることはできますが、寿命が短くなってしまうのが特徴。
また、既存のコーキング材が劣化している場合は、劣化してしまうのが早いです。
コーキング(シーリング)工法その2:打ち替え
■概要
打ち替えは、
既に、打ち込んでいるコーキング材を撤去して、新しいコーキング材を打つ工事方法になります。
■メリット
増し打ちに比べて、長持ちすることができる。
■デメリット
増し打ちに比べて、コストがかかってしまう。
コーキング(シーリング)を先打ち?後打ち?
外壁塗装を行うのに欠かせないコーキング(シーリング)工事。
実際に、どのタイミングで施工するのがベストなのでしょうか?
施工を始める際には、先打ちと後打ちというものが存在します。
・先打ちは、コーキング(シーリング)を先に行ってから外壁塗装作業に入る事
・後打ちは、外壁塗装を行ってからコーキング(シーリング)を行う事
では、どちらのタイミングで行うのが正解なのでしょうか?
と、言われると実際は正解はなく、どちらでも良いと言うしかありません。
ちなみに、メーカーは「後打ち」を推奨しています。
しかし、一般的には「先打ち」をしている業者が多いのも事実です。
どちらにする方は、メリット・デメリットを見て、お家の状況をよく考慮してから決めるのがベストだと思います。
先打ち・後打ちのメリット
先打ち | ・コーキング材の上から塗装を行うため、外部からのダメージを保護し、長持ちさせる事ができます。 |
---|---|
後打ち | ・コーキング材の上から塗装を行わないので、塗膜のひび割れなどが起こる事がありません。 |
先打ち・後打ちのデメリット
先打ち | ・コーキング材は塗膜に比べて柔らかい性質のため、塗膜が割れてしまう可能性があります。 |
---|---|
後打ち | ・コーキング材に、直接紫外線などの外部からのダメージがあたり、その影響を受けてしまいます。 |
外壁塗装のコーキング(シーリング)も重要な工事!
ここまで長い時間、お付き合いいただきありがとうございました。
外壁塗装において、コーキング(シーリング)という工事がどのくらい重要なものかわかっていただけましたでしょうか?
一つに外壁塗装と行っても、塗装だけでなく、コーキングのような細かな作業をすることで、
外壁を1日でも長持ちさせるような施工を行っています。
また、今回はご紹介しませんでしたがコーキングのような作業であればDIYしてしまう方もいる事でしょう。
なるべく、予算を安く抑えたいと考える方が多いのも事実ですので、お気持ちはとてもわかります。
ただ、通常であればコーキングやシーリングについての専門的な知識がない方がほとんどだと思います。
そのような方がネットでちょっと調べてやってしまうと・・・・失敗してしまうなんて事もあります。
職人さんが何十年もかけて習得した技法をすぐにマネする事は困難だと思います。
ひとえにコーキングと行っても、コーキング材の選び方や乾燥時間、養生など、その作業量は結構なものです。
また、工事方法を正確にやらないことで、劣化が早まってしまう事もあります。
少しでもコストを抑えて、快適なお家を維持するために、信頼できる業者にお願いするのもまた一つの方法だと思います。
もちろん、DIYに自身のある方であれば、問題はありません。
是非、快適なお家を作るために、最良の選択をしてくださいね!
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