外壁に発生する凍害とは!?原因と補修方法や注意点について解説
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実は外壁にも起こり得る凍害とは一体どのような状態の事を言うのでしょうか?
寒冷地にお住いの方であれば誰にでも降りかかる可能性があるこの凍害の発生メカニズムや原因、
そして、ボロボロになった外壁を補修する方法や注意点などについて詳しく解説していきたいと思います。
・凍害とは何かについて
・凍害の発生メカニズムと原因について
・凍害が発生する地域や箇所について
・外壁に凍害が発生した場合の対処方法や危険性について
・外壁に凍害を発生させないための注意点について
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凍害とは何!?
あなたは、「凍害」という言葉を聞いた事はありますか?
ちなみに読み方は「とうがい」と読みます。
恐らく、なんとなく字から想像する事ができると思いますが、実際にどのような状態の事を言うのでしょうか?
まず、ネット上で「凍害」と調べると、
『寒さによって受ける作物の被害』と出てきます。
つまりは、あまりの寒さによって凍結してしまう事で起こる被害の事ですね。
では、実際に「凍害」についてそのメカニズムを調べていきましょう!
凍害の発生メカニズムや原因は!?
では、外壁が何故「凍害」してしまうのでしょうか?
主な原因は、
雨などが降って、その水分が窓枠やサッシなどから外壁内部に侵入してしまい、
内部に水分や湿気が溜まった状態で、凍結と融解を繰り返す事で、
水分が膨張する事で外壁が徐々に劣化していくというものになります。
ちなみに、凍結とは凍ってしまう事で、
誘拐とは、溶ける事を指します。
寒冷地になると、外壁内部で溶けたり凍ったりしている事で、通常より劣化が早まる傾向が見られます。
実は、「凍害」の一番の原因は「外壁の経年劣化」にあります。
そもそも、凍害のリスクが高い窯業系サイディングやコンクリートには、
雨水から守るための塗料が塗られていますので、そう簡単には大きな被害は出ません。
しかし、それが時間が経つにつれて、
少しずつ、塗膜が劣化していく事で、塗料の本来の効果を発揮できずに、
凍害を発生させてしまっているのです。
凍害が発生しやすい地域とは?
凍害が起きやすい地域としては、
やはり、冬の時期に気温が低い地域によく見られています。
そのため、北陸地方、東北地方、北海道地方などで被害が多く発生しています。
また、反対に沖縄や九州など比較的寒くなりにくい地域では、
そこまで多くの凍害被害は発生していません。
とはいえ、どの地域においても発生するリスクはあります。
自分の住んでいる地域は、多分大丈夫だろうと思っていると、
知らぬうちに、「凍害」が起きているなんて事もあるかもしれません。
その中でも特に「凍害」に注意していただきたいのは、
冬の寒い時期に0度を下回るような極寒の地区にお住いの方です。
凍害が発生しやすい箇所は?
窯業系サイディングやコンクリート外壁などに発生する「凍害」ですが、
実はその他にも発生する可能性のある箇所が存在します。
思わぬところで発生してしまうとパニックになってしまうかもしれませんので、
まずは、どのような所にリスクが潜んでいるのかを知っていきましょう。
1,台所や洗面所などの水回り
キッチンやバスルーム、そしてトイレなどは比較的、湿気がたまりやすい場所です。
水を使う場所なので当然ですが、そうなるとここは凍害の危険性が高い箇所という事になります。
というのも、水回りの湿気が外壁の内側から溜まってしまうことで、凍害が発生する可能性があるためです。
2,アルミサッシ
また、真冬は暖房やストーブを使用する方がほとんどだと思います。
そうなると、リビングなどのお部屋の気温が上がるため、外気との温度差で、
アルミサッシに結露が発生する可能性があります。
これらが原因で、サッシ周りに凍害が発生するリスクが発生します。
3,サイディングボードの目地
また、サイディングボード同士をつなぎ合わせている目地と呼ばれる箇所も危険な場所です。
というのも経年劣化によって、この繋ぎ目の部分のシーリング(ゴム状のもの)が劣化して、
その隙間から雨水が外壁内部に侵入するためです。
結果的に、内部へ侵入した水分は凍害を引き起こす可能性があります。
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凍害の種類について
凍害と言っても、実はその症状にはいくつかの種類が存在します。
今回は、主な症状として3つの種類をご紹介していきたいと思います。
1,スケーリング
スケーリングとは、
コンクリート内部の水分が凍結及び融解を繰り返すことで、外壁が剥離する現象のことを言います。
この現象は、最適気温が0度以下になるような極寒地域にて発生しやすい症状です。
2,ひび割れ
ひび割れは、クラックなんて呼び方をされる事もありますが、
いわゆる「外壁面にヒビが入ってしまうこと」です。
何故、起こるかですが、外壁内部の水分が凍結・融解して水分が膨張することで、外壁表面がひび割れてしまうことによります。
こちらの症状も先ほどと同様に、寒い地域で発生しやすい特徴があります。
3,ポップアウト
ポップアウト現象は、
コンクリートの表面が薄いお皿のように剥離してしまう症状のことです。
こちらも寒い地域にて起こりやすい症状になります。
外壁に凍害が発生した場合の対処方法(補修方法)について
もし、すでにあなたのお家で「凍害」が発生してしまっているという場合に、
どうしたら良いのか分からないという方に向けて、
ボロボロになった部分を補修する対処方法について解説していきたいと思います。
1,新たな外壁材に張り替える
もし、凍害が発生してしまって、外壁に劣化が見られるような場合には、
新しい外壁材に張り替えてしまって、上から耐久性の高い塗料を塗るのが一番良い方法になります。
ただし、こちらの方法は大変大規模な補修工事となってしまうので、
費用面も高くなり、施工期間も長くなりがちですので中々難しいところです。
2,外壁塗装で対応する
凍害によって被害が出ている外壁面を新たな塗料を使って塗装する外壁塗装を行うのも良いでしょう。
この際、クラック(ひび割れ)などの症状が出ている場合には、
しっかりと下地調整で綺麗にしてから塗装する必要があります。
3,シーリング剤などで補修する
先ほど、凍害の発生しやすい箇所として、サイディングの繋ぎ目をご紹介しましたが、
ここにはシーリング材(コーキング材)と呼ばれる素材で隙間を埋めています。
そのため、ここを新たに補修することで雨水の侵入を防ぐ効果を期待できます。
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外壁の凍害を放置するとどうなるの?
凍害があなたのお家に発生しているかどうかは、恐らく外壁の状態を見ればなんとなくはわかるかもしれません。
問題がない箇所に比べて、剥離が起きていたりと、
目視でも簡単にわかる程度の症状が見られるので、比較的判断しやすいと思います。
ただし、素人では判断できないような場合もありますので、ご注意ください。
では、このような状態を放置しておくとどうなってしまうのでしょうか?
凍害を放置しておくと『家内部の劣化によって大きな修繕工事が必要になる』かもしれません。
というのも凍害による被害は、まだ外壁表面で住んでいますが、
ひび割れなどから内部に雨水が侵入し続けることで、建築材にまでダメージが及んでしまう可能性があります。
もしそうなってしまうと、雨漏りが起きてしまったりと、
生活することすら不便に感じるようになってしまいます。
また、工事費用も高くなりますので、放置しておくのはとても危険な状態だという認識をしてください。
凍害を発生させないための注意点
ここまで、凍害について詳しくご説明させて頂きました。
もし、今あなたが極寒地域にお住いの場合には、とても恐怖を感じていると思います。
いつ自分がこのような目に遭うかはわからないので、事前に予防対策を行うのがベストです。
今から、どのような点に注意するべきなのかを解説していきたいと思います。
定期的な点検を行いましょう
凍害を発生させない、または発見を早める方法として一番確実な方法は「こまめな点検」です。
例えば、以下のような点に注意ください。
・築年数が10年以上経っているが一度も外壁塗装を行っていない場合
・窯業系サイディングボードを使用しており、築年数が10年近い場合
業者による定期的な点検は大きな劣化を防ぐ一番の予防対策になります。
極寒地域にお住いの方は、10年を前後を目安にチェックを入れてください。
セルフチェックも行いましょう
また、小まめに自分でもお家をチェックすることも大切です。
凍害が発生しやすい台所などの水回りの劣化のチェックや、外壁周りのチェックなど、
定期的に自分でもチェックすることで、劣化を素早く発見することができます。
もちろん、素人では判断できないような事もあるかと思いますが、
少なくても、ひび割れなどのように一目で分かるような劣化であれば、
すぐに発見できると思いますので、是非小まめな点検を自分でも行ってください。
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外壁の凍害についてまとめ
本ページでは、外壁に発生する「凍害」について解説させて頂きました。
最後まで、ご覧いただきましてありがとうございます。
ここまで長い間、お疲れ様でした。
「凍害」とは何なのか、ご理解頂けましたでしょうか?
寒い地域にお住いでないという方からすると、あんまりピンとこないかもしれませんが、
実際、必ずしも極寒地域のみで発生するわけではありません。
発生のリスクが低い場合であったとしても、
外壁塗装を長年行っていなかったり、外壁が劣化していたりすると、
凍害が起こる可能性があります。
また、普段から家の点検を行わないという方にとって、
凍害に気づく時は、大きな劣化がで始めてからなんて事も少なくありません。
雨漏りなどが発生する前に小さな補修で済むように、是非小まめな点検を心がけてください。
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